新たに提示された議案も含めて、
12月13日に総務文教常任委員会で委員会審査を行った。
議案6件、請願1件。
このうち一般会計補正予算は議案としては1件だが、
各課の担当分を審査するので実質11件ともいえる。
その中で総務課担当分の、
人事院勧告をうけての期末手当・・・
いわゆるボーナス率の変更をする条例改正について。
これは町に関わる職員をはじめ、
町長や副町長・教育長、
そして、もちろん我々、町議会議員にも同様に関わるものだ。
0.05・・・5%の上昇。
まずは町議会議員である自分たちの期末手当が
5%上昇するということについて・・・。
実は私は前回、
今回とは多少異なる事情だが、
期末手当上昇に対して反対をした。
その時のブログを改めて読むと、
自分が自分の報酬を上げる決定をしたくない、
というものだった。
これは今も考え方としては変わっていない。
一方、そのときは、
期末手当の率の上昇について、
支援してくれた方の意見をあまり聞いていないという現状もあった。
そのとき以降、ちょくちょく周りの方に聞いてみているが、
人事院勧告は景気変動への対応だから構わないのでは?
という意見をいただいた。
まぁ、もっとも私の周りの方は、
町議会議員の報酬をあげるべきだ!
と思っている方が多いのは事実だが・・・。
結論を言うと、
今回は悩んだ挙句に賛成に手をあげてきた。
景気変動による人事院勧告については、
ある程度沿ったほうがいいという判断だ。
だから、人事院勧告が率の低下であってもちろん賛成する。
と、こうやって理由を書いてみても、
前回の時とは事情が異なる提案だったということも主張してみても、
結局、言い訳にしかならない。
意見を変えた?一貫性がないのでは?
というふうに言われてたとしても、
その意見はまったくもってもっともだし、
そを否定できる言い訳以上の理論武装もできていない。
だから、その辺は甘んじて受け止めるしかない。
一貫性がなくて申し訳ないとしか言いようがない。
他にも、これは議会議員だけでなく、
一般職員や臨時職員に対しても同様に
人事院勧告に従った、条例改正案が提出された。
細かい変更も多々見られたが、こちらも賛成した。
自分自身の期末手当アップの条例にも迷ったが、
もうひとつ賛否を迷ったのが、
町長などの特別職の期末手当に関する条例だった。
もちろん人事院勧告のとおり期末手当の率を0.05上昇させるものだが、
これに附則・・・つまり条件を付けた。
どのようなものかというと、
自分たちの在任期間、
期末手当の率を変更することで減額するというもの。
これはスキー場の譲渡契約に伴う関係者に対しての気持ちらしい。
しぶしぶ賛成をしたが、個人的には、
選挙で選ばれた町長が、
自分が良かれと思った政策を実行したのに、
期末手当を減額するような行為に整合性が見られない・・・
というところに納得できていないのだ。
前例になるほどではならないかもしれないが、
ちゃんと職務を果たし責任を負っているにもかかわらず、
報酬の一部を減らすって・・・。
実はこれ、やはりというか、総務文教委員会でも反対する人がでた。
理由はそれぞれ異なっていたが・・・。
私も反対するか悩んだ・・・。
最近、よく感じる、
賛否の決定の難しさ
と一言でいえばそういうことになろうか・・・。
自分の、つまり議会議員の期末手当の変更の賛否についても同様。
つまり、
その提出された議案の内容について、
すべての面で賛成ではないし、すべての面で反対でもない。
そのあたりの塩梅が、自分の賛否決定を揺らがせるわけだ。
たとえば、町長の思いはわかるとしても、
その考え方や手法は納得できない。
かといって反対をするとなると、
その議案に関連性のある一般会計補正予算という議案も、
反対を表明しなければならない・・・
ということになる。
結局、グレーなものを自分の中で、
白黒はっきりつけなければならないという権利の行使の仕方なわけだ。
だから、自分の議案も町長の議案も職員の議案も、
すべて賛成してきた。
今回は、そのように判断した・・・としか言いようがない。
変な言い方になるかもしれないが、
人は義務を果たすよりも、
権利を行使するということのほうが難しいのかもしれない・・・
と、つくづく思わされた1日だった。
12月定例会採決閉会まであと5日
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