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佐久穂町議会の議会はじめ!後編

前回の記事の続きで、

選挙後の初議会の流れを紹介。

ちなみに前回は臨時議長のもと議長が選出されるまで。

読んでない方はコチラの記事からお読みいただきたい。

 

さて、議長が選出され議長の席につくと、

まず最初に行われるのが、

議会議員の議席の指定である。

つまり議場のどこの席に誰が座るのか?って確定。

とはいっても、臨時議長によって仮の議席が指定されているので、

ほぼそのまま借りの議席を本当の議席にする。

・・・というか、仮の議席は将来の本当の議席の場所にしておく。

 

ここからが完全に正式な本議会となるので、

まず、会議録の署名議員を指名する。

これはどの本会議でも指名されるもので、

おおよそ議員番号順に2人ずつ振られることになる。

 

さらに、本来であれば、

議会運営委員長が会期を提案し承認されるのだが、

なにせ議会運営委員会がそもそも成立していないもんだから、

初議会については議長が会期の決定を行うこととなる。

大体の場合は、当日1日ということになるわけだが・・・

 

会期が決定されるとやっと議題に入る。

まずは副議長の選挙を行う。

この手続きについては議長選出のときと同じ。

ここが難しいところだが、あくまでも一般論として・・・

ごくごく普通に考えれば、

副議長は議長の補佐・代行をおこなうわけだから、

議長としてみれば、

考え方を同じくする人のほうがよいということになる。

その場合は、当然ながら議長による指名推選という形式になる。

一方で、副議長への立候補の意思が表明されれば、

もしくは、議長に対する抑止力としての副議長の存在が必要ならば、

議長の指名推選に対し、異議あり!を唱えることによって、

選挙が実施されることになる。

副議長の選挙となれば、

議長の考え方と真逆の議員が副議長となることも十分に考えられる。

 

議長と副議長が決まると、次は

会議規則や委員会条例の改正があれば、

それを実施したり確認したりする。

ようするに、議会のルール変更があれば、

議会構成を決める前に確認しておく必要があるからだ。

通常は、この過程は存在しないことが多い。

 

このあとは、

議会運営委員および常任委員の選任。

佐久穂町議会の場合は、

議会運営委員会に議長・副議長を含めた7人の委員が、

2つの常任委員会である総務文教常任委員会と経済福祉常任委員会に

それぞれ7人の委員が選任される。

選任方法については、事前の調査や話し合いなどで決めておくことが多い。

その内容が、初議会で議長から提案され、

承認されればそれで決定される。

 

時系列の前後はあるが、

大体はこのとき一緒に、

特別委員会や一部事務組合議会議員なども

決めてしまうこともある。

ちなみに佐久穂町議会の特別委員会は、

議会だよりの作成などを行う広報編集調査特別委員会、

視察や研修を企画する視察研修特別委員会、

議会改革について話し合う場である議会改革特別委員会があり、

それぞれ6人、4人、14人が選出される。

一部事務組合議会議員については、

佐久広域連合議会2人、佐久水道企業団議会2人、

南佐久環境衛生組合3人、佐久平環境衛生組合2人を選出する。

 

それらの委員会については、

それぞれ委員長・副委員長をおかねばならず、

それぞれの委員会の中で話し合ったり選挙したりして選出する

 

またさらに、議会選出の監査委員を1人選ばなければならない。

監査委員は、普通、見識を有するもの1名と議会から選出される1名がいる。

監査委員会ではない。

2人の監査委員である。

これは、監査が個人によって、おのおのが実施するから・・・ということらしい。

 

こうして、初議会における議会が動き出すまでの準備が整う。

形式的にも実質的にも、ヘビーな行程であると思う。

が、これだけでは終わらない。

今回のそうだが、

その日のうちに大体の場合、

専決処分の承認や補正予算案が提出される。

この審議が入ってくるからだ。

 

佐久穂町の場合を例にとりながら説明すると、

まず、佐久穂町長選挙や議会議員選挙の時期が4月で、

任期の終わりが4月16日であることから、

年度末のギリギリの時期の

令和2年度補正予算を審査することができない。

だから自然と専決処分・・・

後に議会に承認をしてもらう形で予算執行してしまう方法・・・

になりやすい。

すると、初議会で審議・採決をすることになる。

 

また、佐久穂町長選挙を4月に挟むため、

3月の定例会に提出される令和3年度予算は、

政策的な予算計上を避ける形の骨格予算となる。

これは町長が変わった場合の配慮である。

となると、佐久穂町の場合は、

町長が無投票で再選されたので、

骨格予算に肉付けが行えるようになる。

すなわち、急ぐものに関しては、

令和3年度の補正予算が組まれて

議会に提出されることになる。

 

これらの理由により、初議会は議会構成を決めるにとどまらず、

すぐさま審議をするということになる。

この審議が、それぞれの委員会に任せられるかどうかは、

議案の内容や量によって決まるが、

いずれにせよ1日てんやわんやな感じになるだろう。

 

ちなみ、佐久穂町議会の初議会は今のところ、

4月21日を予定しているようだ・・・。

 

議員全員懇談会まであと4日

 

 

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