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部活の地域移行と過疎地域の課題?前編

前回の記事で過疎地の部活動について触れた。

たまたま他市町村議会議員と話ができたので、

良いタイミングだから少し自分の考えも含め、

まとめてみようと思う。

 

ちなみに、話す機会を得たのは、

佐久水道浅麓水道議会ゴルフコンペに参加したから。

私はお酒が飲めないし、

夜は佐久穂学習倶楽部という学習塾を運営しているので、

お酒のある懇親会・親睦会・表彰式などは不参加が多い。

だからせめてゴルフコンペなどに参加できる機会には、

積極的に他市町村議会議員と情報交換をするようにしている。

今回は特に、最近の選挙事情の話や中学校部活についての意見を聞いた。

 

さて、

前回の記事にも書いた通り、

佐久穂中学校吹奏楽部は現在部員が8名となっている。

一応、2学年分の部員数なので、多少の安堵感はあるが・・・。

また、南佐久郡では生徒数規模が小さくなっていることもなって、

いよいよ佐久穂町教育長を中心に他市町村教育委員会に呼びかけて、

合同部活を構成するための組織を立ち上げて運営する状況となった。

 

以前から、教員の働き方改革という観点で、

中学校部活動の地域移行が進められている。

あくまでも個人的な意見であるが、

学校教育から部活動を完全に切り離し、

スポーツ少年団やクラブチーム運営のようなものとして、

完全移行するなら異論はない。

だが、学校教育の一部としての位置づけを残しというのであれば、

あまり好意的な印象を持たないというのが本音だ。

 

1番の課題は、最終責任の所在である。

学校教育の一部という位置づけが残れば、

地域にある指導者による教育的配慮の欠損が起きたとき、

最終的に中学校が責任を取る立場とならざるを得ない。

もし、そうであるならば、中学校が最終責任を取れるように、

地域の指導者を監督指導する権利を持たなければならない。

 

私としては、地域完全移行か、

地域移行はするものの中学校に外部指導者に対する、

監督指導責任の権限をもたせる形の、

いずれかでなければならないと考えている。

この点が中途半端な状態では、

こどもたちの部活動生活に不幸のしわ寄せが来てしまう。

 

ここで現在の長野県の部活地域移行のチラシを見てみる。

このチラシを見る限りでは、

私の言う前者、つまり完全地域移行という主張だと思われる。

このチラシは続きがある。

と、このように長野県教育委員会としても指導者リストの共有や、

そこに登録する人の募集などを行っている。

詳細などはこちらのページを見てもらうとよいかもしれない。

 

実は、今日、佐久市議会議員とこの話をしたのだが、

その議員は、この方針に基本的に賛成で、

様々な問題点についてはその都度対応して、

ブラッシュアップしていくしかないという主張だった。

いや、その考え方に異論はないし、

完全移行ならば、

いわゆるそろばんや習字などの習い事に通うのと同じで、

私も佐久市議会議員だったらそう言っていたに違いない。

あぁ、地方議員というのは地域的課題を背負っているから、

当然ながら意見や考え方に相違が生まれるものなのだと、

改めて感じられたわけだ。

 

私の住む佐久穂町を含む南佐久郡の

・・・生徒数の少ない地域の現実は、

完全移行に至る前に、もっと根本的な問題に直面している。

 

それは、学区単位で考えたとき地域に子どもが少ないだけではなく、

市町村レベルで考えても地域に子どもが少ないために、

地域クラブが成立しづらいということだ。

つまり、中学生にとって、スポーツや文化芸術に関して、

資本主義に支配される現状では、

必ず教育的地域格差が生まれるのは必定。

 

そうなると、こどもの機会均等をできるだけ担保するためには、

いわゆる公的な手立てが必要となる。

・・・となると、完全移行の形を崩していかねばならぬ。

 

ならば先に述べた中途半端な形になり、

責任の所在が明確でなく、

問題や課題が生じたときに有耶無耶になってしまうのでは?

という懸念が浮かび上がってくるのだ。

 

後編へ続く・・・。

 

町民との意見交換会まであと5日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その1つの事例として、

佐久穂・小海・川上中学校の合同サッカー部が活動している

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