12月2日に、
佐久地域の高校の将来像を考える地域の協議会
に、参加してきたので、
折角の機会だから、
折角の機会だから佐久穂町議会議員として・・・
というわけでもないだろうが、
地元の高校である
小海高校がどうなったらうれしいか?
ということについて私案を述べたいと思う。
と、そのまえに、
協議会でも発言したことを。
例えば、
農業の専門学科が必要だ!とか、
建設土木関係の専門学科があったほうがいい!とか、
どうしても産業人育成へと直結した発言が見られる。
その考え方自体は否定しないが、
そういったアラカルトは、
じつはアラカルトであることが条件になってくることを、
忘れてはならない。
10の専門学科があって、
それが他の要因に制限されることなく、
10この選択肢として存在するならそれはいい。
だが、交通インフラなどの要件で、
3つの専門学科に絞られてきてしまえば、
子どもたちの選択を狭めてしまうことになってしまう。
普通科がなぜにこんなに多いのか?
その答えは彼らが中学生卒業程度で、
自分の人生の方向を狭めることができないからだ。
にもかかわらず、
そういった中学生の現状を考えない高校再編などしても、
結局、都市部の普通科に中学生は集まってくることになる。
今と何ら変わらない。
サイレントマジョリティは、
消極的理由で専門学科を望んでいないと私は考える。
というようなことを主張してきた。
さて、そんな中での小海高校の次の形を考える。
まず、私の基本的な構想は、
選択のたくさんある高校だ。
選択肢をたくさん持ってもらうこと、
選択を自主的に行い責任をもつこと、
他者の選択を尊重すること、
を学ぶことのできる高校にしたい。
県の指定する学科としては、
総合学科。
週5日のうち、
2日間は普通の授業は午前中まで。
午後は選択授業を自主的に選択する。
それは農業であったり、建築土木であってもかまわないし、
福祉関係でも保育園でも長期職業体験でもいい。
特殊なスポーツの体験なんかでもいいし、
投資なども含めたお金の学習や、動画編集、
アプリ作成のようなものでもいい。
ビジネスマナーやコミュニケーション講座なんかもいいかもしれない。
もちろん、大学受験のための、
英語や数学などのレベルアップ授業も用意する。
週に2コマ✕2日。
1つの講座は8回程度、つまり16コマ分。
年間に10個ぐらいは選択できるだろうか。
1日とか・・・ちょっと触っただけの選択授業ではダメだ。
自分の人生の選択になにか寄与するところまで学習し、
単位を取得するという厳しい現実が見えるところまでやらなくては・・・。
さらに重要なことは、
自分で自分の学習をコーディネートすることが大事。
そのためには情報収集もするだろし、
人任せで選択しては、
結局単位が習得できない・・・ってことにもなる。
選択授業はそれなりの数を用意しなければならない。
それこそ
選択したい授業数が選択できる授業数を上回らなければならぬ。
となると、
講師の問題がまず念頭に浮かぶ。
が、そのあたりは、
学校応援団のような組織をつくり、
企業や地元の哲人に講座をお願いすることで突破口を見出したい。
企業が人手をほしいならば、
率先してそういったことに参加すべきだし、
それはなにも企業だけでなく、
地元大学だって同様だ。
さらに、蓼科高校などをはじめとする他の中山間地高校と、
教員の連携をはかって運用すれば良い。
そもそも県はそれを1つの方法として掲げている。
できない相談ではないだろう。
時代の流れははやい。
ドコモショップの店員は私が子どものころはいなかった。
ましてやアマゾンで買い物をして、
家に届くなんてことは想像だにしていない。
逆に、酒屋さんが醤油やビールを運んでくる光景は、
随分昔にとんと見なくなった。
今の子どもたちが働く頃には、
今の大人が考えるような生きていくスキルなぞ、
な~んの役にも立たない時代になっているかもしれん。
そんな時代を生き抜く力とは、
自分で自分の人生を選択する力にほかならないと、
私は思っている。
そんな思いが形になってくれる高校ができたらいいなぁ。
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