佐久穂町では最近、防災無線放送で、
しきりに人権についての啓発が行われている。
私はこの活動に全面的賛同をする。
実にすばらしい活動だと思う。
この新型コロナウイルス感染拡大防止対策の中で、
閉塞感からかイラダチからか、
差別的な行動が行われている事例が、
全世界で報告されている。
アメリカやカナダでアジア系の人に暴力を振るう事件がおき、
日本でも、県外ナンバーに対する危害や、
自粛警察とよばれる犯罪が行われている。
佐久穂町の防災無線での人権に関する啓発に対しても、
きっと、
そんなことわかってる!何様のつもりだ!
と、思っている人もいるかもしれない。
でも、そう思えている人たちは、
実はすでに、人権侵害予備軍であること
に気づかなければならない。
心が平穏であるならば、
誰か心の狭い人が何かをしているんだろう・・・
と、その程度の受け止め方をして、
哀れみや自戒を感じても、苛立ちを感じないはずだ。
そもそも、
新型コロナウイルスに感染してしまうことは罪ではない。
罪でもない者、
ましてや、ちまたでうわさのあるだけの者に対し、
罪をおかしてまで、危害を加えるなど、
頭がおかしい行為であるといわねばならない。
さらに始末が悪いのは、その頭のおかしい行為者は、
自分が正義を履行していると信じて疑わないということだ。
相模原施設で19人を殺害した事件と、
それこそ構造は何も変わらないではないか。
人は平常でいられなくなったときに、
そういった思考に陥るのかもしれない。
だがそういった危険性を認知し、
その危機を察知し、
それに対して自分の中で対応していく。
それが知識と知恵を持つこと、
いわゆる学力なのではないかと思う。
もちろんどうしようもない状況になってしまうこともあるから、
それは社会的に救うシステムを構築しなくてはならない。
でも、自分自身の中で、
自分自身をコントロールできるように、
私はなりたいし、
私が教育者として関わる子どもたちには、
そうなってほしいと思う。
他人と過去は変えられない
これが私の根本的な思考の1つだが、
だからこそ、
自分で変えられる自分ぐらい、
自分の正義を最優先させるような行動は謹んで行きたいし、
自分の家族、自分の児童・生徒ぐらいは、
自分で律することができるようになってほしいと願う。
だから私は、
自分の根本的思考の1つに反するようなジャンルであっても、
教育という分野を捨てられないでいるのかもしれない。
6月定例会まであと1ヶ月
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