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海から一番遠いのに海瀬とはこれいかに?

私の最寄りの駅というのは、

JR小海線の海瀬駅である。

最近、海から1番遠い駅という称号をもらった駅だ。

海から一番遠いのに、海瀬とはこれいかに?

という不思議さも相まって、

ちょっとした話題になった。

 

専門家ではないのでご容赦願いたい。

全国に海関係の漢字を使用した地名は多い。

海瀬を始めとして、

佐久穂町・小海町・南牧村などの南佐久にも、

海に関する地名は非常に多いが、

これはおそらく、

かつてこのあたりに湖があったからであろうと思われる。

琵琶湖のある滋賀県のかつての地名が、

おうみ近江とよばれ、

浜名湖のある静岡県の西側のかつての地名が、

とおとうみ遠江とよばれているのが1番有名な事例だろうか。

都である京都から近いか遠いかの湖ということだろう。

 

JR小海線は、実は純粋な電車は走っていない。

走っているのはディーゼル車だ。

しかも、車両の扉は完全な自動ドアでない。

電車が停車すると、ロックが外れて、

乗り降りする人が手で広げて開ける。

いやいや、レトロなわけでもましてや壊れているわけでもない。

これは、冬の寒い時期に、

駅に停車するたびに冷たい外気を入らないようにするための工夫である。

また、海瀬駅は、実は駅と呼べるかどうか・・・

無人駅といえば駅だし、停車場といえば停車場である。

名古屋から来た私にとっては、

JR小海線は驚きの連続であった。

 

逆にJR小海線を見慣れていた3歳時の長男が、

初めて本格的な電車・・・特急あさまだったような・・・

を松本で見たときの感想が、

なが・・・

だったのは今となってはいい思い出である。

 

さて、JR小海線の羽黒下駅と八千穂駅。

この2つの駅は、実は佐久穂町が管理をしている。

正確には管理を委託している。

だから、この2つの駅は有人駅である。

佐久穂町としては、できるだけ売上をあげたいので、

新幹線の切符などは、この2駅で購入してほしいと案内をしている。

 

ところが、コロナ禍の影響と、

ICT活用の事例が増えてきたこともあって、

2つの駅の売上が激減している。

平成30年度の羽黒下駅の売上が2006万円ほどに対し、

令和2年度の売上が803万円ほど。

八千穂駅の場合は、

平成30年度が1676万円ほどに対し、

令和2年度の売上が693万円ほどになっている。

両駅とも半分以下となってしまった。

 

佐久穂町としては、

住民の利便性を考えて、

しばらくはそのままの運営を考えているようだが、

今後、そのままではいられないのは明白である。

いわゆる輸送手段としての鉄道と、

そのための駅ということでは、状況が厳しい。

 

エンターテイメントやレクリエーションとしての鉄道。

そしてそれに付随する駅。

そんな動きができればよいのだが・・・

アイデアの有無はもちろんだが、

さて、その活動主体が誰なのか?

 

もっというと、

そもそも交通インフラの一部は、時代をぐるっとひと回りして、

公が赤字覚悟で管理するものにしなければならないのか。

だったら、自動車による輸送でも問題ないのでは?

など、考えることは山積みだ。

 

いずれにせよ、

新しい時代に向けた動きを起こさなければならない

そんな時期に来ているのは確かだろう。

 

本日、広報編集調査特別委員会

 

 

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