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教科書改定と時代の現れ?

小学校の教科書が今年2020年から変わった。

英語が正式に小学校5・6年生の教科となり、

おそらく徐々にではあるが、

中学1年生から組み立てられている学習内容は、

小学校5年生へと降りてくるだろうと想像に難くない。

今年でもすでに、2年前の小学校英語とは違い、

書くことを結構重視している様子が見られるようだ。

 

小学校6年生の社会科も、

歴史をやってから政治を学習する順番だったものが、

政治を先に学習するように、すでになっている。

まぁ、現実的には歴史学習が終わらずに、

政治についての学習をないがしろにしてきた傾向があったのも確かだから、

そういう意味ではまぁイイのかな。

でも、歴史の特に近現代史がないがしろにならないことを祈るばかり。

個人的には、聖徳太子にそんな時間をかけなくてもいいから、

明治以降の学習をもっと深めていってほしいと思う。

 

次は中学校の教科書が変わる予定。

2021年。

それにともなって、

現在の中学1年生と中学2年生の学習内容が、

移行措置によって色々と変わってきている。

 

特に激しいのが理科だ。

これは塾講師をやっていても同感な部分もあって、

中学生という時期は、

見かけが変わる以上に心や脳の変化が激しいと、

私は常々思っている。

こんな中で、やっぱり中学1年生、つまり13歳ぐらいには、

物理分野の圧力や水圧は理解が難しいと思っていた。

案の定、水圧については中学3年生つまり15歳の学習へと移る。

生物分野においても、

中学1年生に植物を、中学2年生に動物を学習していたものが、

それぞれ植物動物の分類を中学1年生に、

からだの仕組みに関する学習を中学2年生に組み替えている。

 

社会科については改善されることはなかったが、

とにかく経済的な分野が理解困難らしく、

中学3年生でも???な子どもが多い。

仕方がないことなのだが、

歴史の学習の中に経済的視点がふんだんに含まれていて、

歴史を理解する障害となっている一面があると思う。

経済的な側面を学習しないという選択肢はもちろんあるわけだが、

それがいいのか・・・

高校生になって授業が選択性になれば、

ほぼ経済的な学習に触れる機会がないと思っていい。

大学入試を踏まえた高校での学習が中心になってしまうので、

そういう意味では仕方がないといえば、しかたがないが・・・。

 

学習内容というのは実に時代を反映していると思う。

その移り変わりを見ていくと、

これはこれで1つの歴史学習にもなりうる気がする。

そして同時に、今の日本が、

日本人がではなく、日本をコントロールする人々が、

どのような意識を持っているかが伺えて、

子どもへの教育という視点を抜かして考えるならば、

なかなか興味深いものだと思う。

 

明日、6月定例会採決閉会

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