いよいよ緊急事態宣言が各都府県に出され、
新型コロナウイルス拡散防止の対応も、
非日常性を増してきた。
この非常事態宣言を受けて、
長野県教育委員会としても早い対応にでた。
4月10日から24日までの長野県立高校などの臨時休校措置。
そしてこの動きに呼応して、
各市町村教育委員会が管轄する小中学校も対応を始める。
私の住む佐久穂町教育委員会は、
佐久穂小中学校の4月13日から23日までの臨時休校を決めた。
隣の佐久市は、
4月13日を半日登校とし、その後23日までを臨時休校とした。
新小学1年生や中学1年生は、
入学してからたった1週間で再び休みに入ることになる。
ちなみに東京都の小中学校では、
5月になっから入学式を行う予定になっているところもあるという。
長男は今年度、佐久穂中学校に入学したが、
授業はオリエンテーションを、
部活は2日間の見学をしたのみで、
長期休みへと突入することになる。
でも、長男は自分を不幸だと思っていないようだ。
そりゃそうだ。
長男にとってみれば中学校入学後の動きなど、
純粋に初めてのことで、
比べようがないのだから・・・。
確かに、教職員や兄弟のいる保護者にしてみれば、
今回のことはとっても特別なことで、
なんだかかわいそう・・・と思うのが当然。
そう、思うことは否定するものではないが、
当事者の新入生に、
かわいそうアピールを必要以上にすることは、
当の本人たちにとっては、
あまりメリットがないような気がする。
むしろそういった同情よりも、
実質的な対応こそ、
きっと彼らが欲するところなはずだ。
さて、こんな状況下だからこそ、
我々大人は本当の実力が試される。
いつもいつも子どもたちに、
さも、正しいことのみを伝えているかのような発言をする・・・
そんな大人の本当の実力を、子どもたちはつぶさに見ている。
同情する以外、何もできないんじゃないの?って・・・。
子どもが家にいるとめんどくさい・・・
という思いが、普通なら見えもしないものが、
この状況だと言葉にもなって、前面に出てきてしまう。
そしてじゃぁ子どもを学校へ行かせているのはどうして?
という子どもたちの疑問に対し、
きっと・・・めんどくさいから・・・という答えなのだろうと、
子どもに思わせてしまうことにもなりかねない。
こんな事態になったからこそ、
学校へ通うこと・通わせることの本当の意味が問われることとなる。
そしてほとんどの親が、
学校で行われている教育を家庭ではすでにできないことに、
はっきりと気がつくことになる。
技術的にも時間的にも。
学習がおくれちゃう・・・
お昼ごはんの準備が・・・
ほっておくとゲームばかりしてしまう・・・
これらのことに学校は対応してくれているサービスなのだと。
こんなことでもない限り、
いや、こんな状況になってもなお、
学校教育が義務教育でかつ無償であるがゆえだろうか・・・、
完全無欠なる教育機関でなければならない
という尺度で学校という存在を捉えていたことに、
気がつくことがないのではないだろうか?
よく、不健康になった人が言う。
不健康になって初めて健康のありがたさが身にしみる。
こんな不安と不満があふれてきてしまう事態だからこそ、
私は当たり前のもののありがたさを学ぶ機会にしたいと思う。
これを読んだ人がイライラしながらも、
ほんのちょっとでもあたりまえにあるものを見直し、
さらに深く理解をすることで、
それらに対する敬意が芽生えてくれれば嬉しい。
なぜならその様子を子どもはきっとつぶさに見ていて、
子ども本人の人生に大きな影響を与えると思うから・・・。
明日、広報編集調査委員会開催
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