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1日7コマがもたらすもの?

佐久穂町教育委員会は、

今日から佐久穂小中学校の通常登校を開始した。

いきなりの登校ではなかったために、

混乱が少なかったように我が家では思う。

分散登校がいい効果を出しているのだろう。

 

これで、今まで通りになってくれる・・・

というわけには、さすがにいかない。

今までの積み重ねが色々とあって、

それに対応する日々が始まる。

 

そんな中で、

教育関係者が少し注意しなければならないことがある。

それが1日7コマ授業だ。

 

保護者からよく質問を受ける。

授業時間を削って、コマ数を増やすことで、

学習の進度は補えるのか?

この質問は至極あたりまえのことだと思う。

例えば、50分×6コマを45分×7コマにしたとしよう。

時間的には300分と315分と15分しか増えていない。

ましてや40分×7コマにしたら、

280分で20分の減少になっている。

単に見かけ上、増えているだけではないか?

 

これは授業経験者から言わせてもらうと、

明らかに授業が増えて学習進度は加速する。

さまざまな深さは多少の犠牲になるかもしれない。

でも、その深さを学習として受け止めきれている子どもが、

それほど多くないのも現実だ。

だから5分から10分、授業時間が短くなったところで、

ちゃんと授業時間内に授業を終わらせられる教員ならば、

全体的な効率はそれほど落ちないと断言できる。

 

授業時間内に授業を終わらせられない教員は別ね。

時間を守れと指導をしている立場である教員が、

授業時間内に授業を終わらせられないのは、

それ以前の問題で、

教員そのものの技術不足だ。

 

話を戻そう。

だから、私はいつも

保護者の質問に関しては問題ないでしょうと、

答えている。

が!

だからこそ逆の問題が生じることになる。

それが1日7コマの授業に耐えるだけの、

子どもの体力が足りるかどうか?

もちろん体力には、脳を使う体力も含まれている。

それこそ、一歩間違えると、

7コマ授業が、苦行以外の何物でもなくなってしまう・・・

ということが容易に起こりうるのだ。

 

しかし現実問題として、

昨年度3月分の未履修内容も含め、

学習進度をカリキュラムに合わせ切らねばならぬ。

となると、

そこに必要とされる教員の技術力は、

子どもたちの集中力のコントロールに他ならない。

もちろん、教員ならばいつもやっていることだろうとは思うが、

子どもたちが1日7コマに慣れないうちは、

いつも以上に意識して、その技術を使わなければならない。

とにかく、疲れをあまり感じさせないことだ。

 

もうひとつ1日7コマの問題点をあげておこう。

それは宿題についての考え方。

1日7コマに対して対応分の宿題を出すと、

1.1倍から1.2倍の量になってしまうということだ。

ささやかなことだと思われるかもしれないが、

その増量に加え、

教員側のカリキュラムを間に合わせたいという思いが加わる。

さらに、文部科学省から宿題も評価に加えてよい・・・

なんて通知が出されたらしいから、

宿題増量傾向の加速に拍車がかかる。

宿題に関しても、

学校生活以外の子どもたちの生活を見据えた上で、

しっかりと検討した上で提出してほしい。

 

そういった意味では、

学校の教員の力量差が顕著に現れる数カ月間になることを、

肝に命じておくべきだ。

技術力や学級運営力などさまざまな力が、

直接的に問われてくることを理解しておかなければならない。

一方、保護者である我々は、

学校の教員を批判することで事態の解決を求めるより、

自分がなにかできることを探すことに注力していくべきだし、

私はそうしていきたい。

お互いがおのおのおのれ自身を改善しようとする思考こそが、

全体の事態をより良い方向へ導くものと信じている。

 

本日、出席できない議会運営委員会開催

 

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