新型コロナウイルス感染が拡大してきた3月から、
日経平均は23,000円を割り込み一気に17,000円まで行った。
3月末ごろからじわじわ戻ってきたものの、
現在、やっと20,000円に戻ってきた。
ここで含み損だけではなく、
損失を出した人も多いのではないだろうか。
経済がまだまだ強いアメリカでさえ、
NYダウも3月に入って、
28,000ドルを割り込み3月中旬には19,000ドルの安値をつけ、
なんとか最近24,000ドルに戻ってきた。
強いとはいえ、
アメリカは足元である民衆から経済が崩れていくかもしれない・・・
失業率をみると、誰もが思わざるを得ない状況だ。
新型コロナウイルスは人の中で健康を害していくはずなのに、
それだけでは飽き足らず、
世界経済を壊し、世界基準の価値を低下させ、
より小さな集団の価値を大事にするような、
今の流れを逆行させるような威力を発揮した。
EUが各国へ、NAFTAが各国へそして各州へ。
日本も国から都道府県へそして市町村へと、
より小さな塊が責任をもった自発的行動を、
取らざるを得なくなってきた。
当然、過去にも疫病は世界にいろいろな影響を及ぼしたの事実だ。
だが、この新型コロナウイルスは、
コロナウイルスの力だけではなく、
くしくも世界の技術進歩によって、
その力を発揮することを後押しする結果となった気がする。
だから余計に思考や制度が、
回帰的方向に向かいがちになるのかもしれない。
そんな緊急事態の世界の中で、
やはり市場というものは、
人々の心象を映す優秀な鏡であるとおもう。
先ほど書いた株価なども、
警戒しつつも現状維持をしている人々の心象を、
数値化しているように思えてならない。
為替相場いわゆるFXも同様で、
円高ドル安ではあるものの
現状、1ドル107円から109円ぐらいで落ち着いている。
ユーロもやはり円高ではあるものの
ヨーロッパの一時の混乱から立ち直ってきたからか、
1ユーロ115円から118円まで持ち直してきている。
他にも、
すぐに大きく値を崩す傾向にある、
特に中国との貿易関係が深いオーストラリアドルでさえ、
1豪ドル75円から一気に60円ぐらいまで落ちたものの、
ここ最近になって、70円台に回復してきた。
新興国通貨といわれる為替取引におおきなリスクがともなう、
南アフリカランドでさえ、
1ランド7.5円から5.6円まで下落し、
最近になって6.1円まで復活してきた。
新興国通貨など比較的マイナーな通貨が値を戻してきたという事実に、
私は大きな期待を持っている。
経済の地の力が弱い新興国が、
自国の貨幣価値をどういう理由であれあげれているということは、
このコロナウイルス感染拡大で大混乱している世界にとって、
喜ばしいことではないかと、
素人目にも思うのだ。
まだまだ思うように行かない日々は続くし、
いちがいには言えないが、
世界の人々の意思は、
いままさに前向きになってきたのだろうと、
うっすら思う今日このごろなわけだ。
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