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防犯カメラと弱者救済と意見の載せ方?

令和5年12月7日の信濃毎日新聞に、

佐久穂町、役場に防犯カメラ

という記事が大きく載った。

 

まず、私個人の見解を述べさせてもらうと、

防犯カメラは今の時代に必須だ。

こういうことを言うと、

必ず監視社会だとの意見が返ってくる。

 

防犯カメラと監視カメラの1番の大きな違いは、

必要なときのために記録を残すか、

リアルタイムで確認をするか・・・というところにあると、

私自身は認識している。

だから、どこまでいっても防犯カメラそのものには、

そこに防犯カメラがあるという、

犯罪者に対しての抑止能力以外の防止能力はない。

じゃぁ、防犯カメラの最大の効力はなにかというと、

犯罪や問題が起こったときの検証能力である。

 

この検証能力は、弱気立場のものを助ける効果がでかい。

気が弱く、法にうとく、善良である人ほど、

自分の行動に申し訳無さを感じて、

さらなる社会的弱者へと追いやられていく。

世の中は現実を捻じ曲げて、

自分の都合のいいように吹聴する輩がたくさんいる。

そして、そういう輩は得てして強者であることが多い。

映像記録や音声記録というのは、

そこに立ち向かう・・・いや、自分の身を守るための、

弱者の唯一の武器となりうるものだ。

 

そういう考えのもと、

私は公的機関である場所の防犯カメラの設置に賛成だ。

自分の行動が明確になることで、

自分の無実が立証されることに重き置く立場だ。

 

さらに、

防犯カメラの設置についての是非と、

防犯カメラを悪用して権力を乱用する者の是非については、

まったく別の議論であって、

そこをすり替えてはいけない。

火事が起こるのは火の存在のせいではない。

それを使用する者の問題だ。

賄賂が横行するのは民主主義政治のせいではない。

民主主義の中でそれを運用する政治家の問題だ。

そこを明確に分けなければ、

建設的な議論などできようはずがない。

 

大体、そういうすり替えをするような主張をする人は、

もし、役場内で・・・

深夜、人が殺されるような事件があって、

しかもその殺人犯がいまなお捕まらない状態で、

佐久穂町内に潜伏している可能性があるようなことが起こったら・・・。

それでも堂々と、防犯カメラなくてよかったね・・・って言えるのか?

監視社会の芽を潰すために、恐怖におののくのに耐えよ!

と胸を張って言えるのか?

そんな状況でも自分の主張の一貫性をつらぬけるのだろうか?

 

・・・いや、むしろすり替え上等な人たちは、

そういうときには、

なぜ防犯体制を整えておかなかったのか!と

お怒りになられるのだろうか・・・。

後出しジャンケンのプロフェッショナルとでもいうべきか?

羞恥心が羽をはやして飛んでいくような発言もできるのかもしれない。

 

別の見方をしてみよう。

防犯カメラを庁舎内に設置するというのは、

佐久穂町民を守るだけでなく、

職員や町民を信頼した結果だとも思える。

 

監視カメラというのは、

何かよからぬ事象が起こりそうな場合、

その抑止と証拠を残すために、

疑いのある場所に設置されるのが普通だ。

隣人から嫌がらせを受けている家では、

嫌がらせの証拠を抑えようと、

疑わしい場所に向けて・・・

そう、外側に向けてカメラを設置する。

 

今回の場合の防犯カメラは、

内側を守るために設置するのは明白である。

いや、そもそもだ・・・職員や町民を信頼していないとして、

その防犯カメラであれやこれや問題が発覚したら、

その当事者はもちろんのこと、

佐久穂町役場自体の汚点となるだけでなく、

佐久穂町そのものの汚点になってしまう。

そんな、内側に向けた監視カメラ的なものなど、

誰にとってもなんのメリットもないのは明白だ。

私などはそう考える。

 

逆に、この庁舎内の防犯カメラを監視カメラだと主張する人は、

???なんか悪いことでうたがってるの???って思ってしまう。

そこに疑いの目が向けられる人しか、

防犯カメラにたいして、

監視カメラの嫌悪をいだかないのではないか?とも思う。

信頼されてないから設置されるのではない。

信頼していて守らなければならないから設置するのだ・・・

と、私は考えていた。

 

さてさて、私の考えはさておき、

記事を読んで少し疑問に思ったことがある。

 

ひとつは、専門家らしき人の意見が1つしか載っていないこと。

流石に二元論の議論ではないが、

最低でも両者の専門家の意見を載せるべきだと思う。

新聞社が罪を晒す側と審判を下す側の両方の役割を持っては、

新聞社としてのあり様が問われると思う。

中国新聞についての吊し上げがYoutubue上で起こっていることも、

加味して考えたほうがいいと思う。

 

ふたつめ。

佐久穂町議会議員の名前が記されていないこと。

町民としての意見を言うのであれば、無名でもよいと思うが、

選挙を経て、町民の代表となっている佐久穂町町議会議員だ。

せめて、議員と名乗るからには、

自分の名前を出して、

意見を述べるべきではないか?

 

残念ながら私は大物議員でも何でもないのか、

新聞社に意見を求められたことなど1回もない。

あの新聞に載っている意見は議員個人のものであって、

議会全体のものでもない。

ましてや、私を始めとした他の議員に、

持ち合わせている意見がないかのように書かれるのは、

遺憾であるとしか言いようがない。

 

令和5年度12月定例会一般質問1日目まであと4日

 

 

 

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