先週の総務文教常任委員会の雑感。
9月12日・13日に実施。
基本的には30年度の決算の審査となるが、
他にも条例の改定や令和元年の補正予算案の審査もある。
その中で、直近のこととして大きいのは、
消費税増税のタイミング、つまり10月から実施される
幼児教育の無償化。
どうしても国というのは
首都機能が東京に集中しているために、
首都圏など人口集中部を中心に動いてしまう傾向がある。
だから、当然ながら幼児教育無償化とともに、
待機児童についての問題が常についてまわる。
まぁ、この点に関しては、
佐久穂町にはあまり問題がない。
まず、佐久穂町の現状をざっくりいうと、
町内、0歳から5歳までの乳幼児270人ほどが、
町立保育園に通園している。
最近では未満児、
つまり0歳から3歳までの通園児が増加傾向にあるという。
また、これもざっくりだが、
町立保育園以外の私立幼稚園などに、
3歳から5歳児限定の数にはなるが、30人ほどが通っている。
佐久穂町には、
海瀬保育園・栄保育園・八千穂保育園の3つの町立保育園がある。
この3つの保育園は小中学校を統合して以降も、
基本路線として、
3園の運営を維持することを基本方針としている。
その状況に、
国の幼児教育無償化の方針。
幼児教育無償化といっても、
無条件で無償化となるのは3歳~5歳児まで・・・。
しかも保育料のみの無償化となる。
簡単にいうと給食費とかは実費だよ。
ということだ。
そこで佐久穂町では、
町立保育園に通園する佐久穂町民に対し、
3歳~5歳児の保育料の無償化だけではなく、
給食費なども補助するという条例改正案を提出。
おそらく総務文教常任委員会の審査において、
全員賛成されたので、
おそらく本会議でも可決の運びになろうと思う。
繰り返しになるが、
町立だろうと私立だろうと、
また保育園だろうと幼稚園だろうと、
3歳から5歳児までは保育料が無料になる。
その上で、佐久穂町民が町立保育園に通園する場合のみ、
給食費なども町が負担してくれて無料になる。
一見、佐久穂町民にとっては手厚い補助で、
普通に考えると、
こりゃぁ町立保育園の人気があがるんじゃない?
と思いがちだ。
いや私も事実、そう思っていた。
でも、佐久穂町の役場の人たちは、
それ以上に危惧している。
保育料無償化による幼児の私立への流出を!
確かに、特別な教育を受けさせたいという親はいるかも・・・。
一応、補足説明をいれておく。
幼稚園は文部科学省管轄の教育機関で、
保育園は厚生労働省管轄の保育所ということになっている。
やっている活動は、
ものすごく違うというわけではないし、
近年では幼稚園は保育機能を拡大しているし、
保育園は教育的活動を大切にしてきているように思う。
さて、今後の佐久穂町の幼児教育はどうなっていくだろう?
ちなみに私は信学会職員だったこともあって、
3愚息すべて、元臼田町にある信学会の佐久南幼稚園に通園した。
う~ん、どちらが良いのかということに関しては、
正直なにもいえない。
いや、周りを気にして・・・とかではなく、
町立保育園に通わせるといったシナリオは、
どうあがいても、時間を遡ることも、やり直しをすることも、
パラレルワールドをのぞくこともできない。
したがって、比べようにも比べるべくもない。
屁理屈はともかく、
私は佐久南幼稚園に通わせてよかったと思ってる。
まぁ、自分の教育理念に合致しているということなのだろうね。
子どもたちには申し訳ないけど・・・。
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