ひょんなことから、
学校給食の食材について調べたべたり、
考えたりする機会に出くわした。
現在の佐久穂小中学校の給食は、
自校給食をしている。
当然、あたたかい給食を子どもたちが食べることができる。
隣の佐久市では、おそらくコストの関係から、
給食センターから配送するシステムへと変更しつつある。
佐久市だけではない。
これは全国的に行われていることだろう。
そういった意味では、
コストダウンは難しいが、
町に小学校1つ、中学校1つしかないという現状を、
教育上のメリットとして活用している佐久穂町は、
他の市町村に誇れるところだと私は思う。
さらに、3年生や4年生は、
プルーンやブルーベリー、リンゴなどの、
給食食材を確保する活動がカリキュラムに組み込まれている。
ただ単に果物狩りを体験するのではなく、
小学校中学校の給食の食材を確保するという仕事をするのだ。
自校給食ならではの企画である。
また、佐久穂小中学校における学校給食は、
1日あたりの給食費のうち1人100円の補助が当てられている。
個人的には給食無料化はすべきではないと思っているが、
100円程度の補助ならば評価できる施策であると思う。
どうしてもお金がかかることなので、
給食といえども、
安く済ませたいというのが当然の思惑だ。
しかし、子どもの食に関わることなので、
安全・安心を重要視しなけらばならないし、
最近よくいわれる地産地消も進めなければならない。
だから、そこのバランスをとることの苦労も
容易に想像できる。
実は、
佐久穂町にはまちの駅という野菜などの直売所がある。
佐久穂町を中心とした農作物生産者が会員として所属し、
それらの自治によって運営している直売所だ。
今では、しっかりと利益を出せるようになっているらしい。
そのまちの駅が学校給食の地産地消の側面の一端を担っている。
まちの駅は、学校給食に提供できる野菜などの情報を、
そのつど、給食の担当者に提供する。
それを元にして、地産地消を進めるべく、
給食に使えそうな食材の発注をかけているようだ。
もちろんまちの駅に発注するのだから、
まちの駅から出されるもののほとんどは、
佐久穂町の農作物生産者の手による野菜などとなり、
それは自動的に地産地消の推進へとなっていく。
まぁ、給食の食材に使用される
1年間のおよその費用は5000万円ほどで、
そのうちまちの駅からの購入は基本野菜中心なので、
金額にして200万円~300万円ぐらいとのこと。
ざっと全体の5%程度。
これはあくまでも概数で、しかも野菜だけの話だから、
数字上は小さく感じるかもしれないが、
私としては一定の評価ができる数字のように思われる。
あとは、佐久穂町の農産物生産者の利益にもなり、
地産地消の推奨にもなるこの動きを、
コストダウンをはかりつつ、
以下に拡大していくかということだろうと思う。
願わくば、
農作物生産者の声が、
子どもや学校現場に届くような、
働きかけや仕組みが強化されていくことを期待したい。
本日、4月臨時議会開催

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