9月定例会の一般質問の内容を・・・。
長文失礼。
思い出せばちょうど1年前になりますが、ここで英語教育の一般質問を初めてさせていただいたのを思い出します。それ以降、小学校では英語の時間の授業時間の確保に苦心されたことや、そのときこちらがお願いした英語教諭の乗り入れはまだ実現はしておりませんが、私の息子などは中学校の数学の先生が来てくれるということで、その乗り入れの実現がされて大変喜んでおります。そのときの最後に質問させていただいた内容を改めて再度確認したく、佐久穂小中学校の国際化教育についてというのを質問いたします。2019年度、ちょうど来年、ラグビーのワールドカップが日本に来ます。佐久穂町の子どもたちにその機会を利用して国際化教育の機会を与えることができますか。
教育長 大きく2つの御質問をいただいております。最初に、大きな1番の佐久穂小中学校の国際化教育についてお答えをいたします。西部議員からは、平成29年、先ほどお話ありましたが、9月議会で英語教育を生かすために国際化教育を行うべきで、チャンスとなる東京オリンピック・パラリンピックをどのように利用しますかという御質問をいただきました。そのとき私の答弁で、英語教育を生かすことについては前向きに検討していきたい、それから、また、国際化教育も進めていきたいとお話をさせていただきました。それを踏まえまして、現在の小中学校での取り組みから国際化教育についてお答えをします。私は、その全体のところをお話をさせていただきます。佐久穂教育の3つの柱の一つであります英語教育では、教科担任やELTの授業を通して、コミュニケーション力の向上とともに、外国語の背景にある文化などに対して理解を深めております。先日も9年生の英語の授業で、カナダの郵便局で切手を購入する場面を想定して、お客さんと郵便局の人という役割で生徒がペアを組み、英語でのやりとりの授業がありました。この授業の前に、あらかじめカナダの郵便切手の種類や郵便事情などを学習しました。このように英語だけを学ぶのではなく、その国のさまざまな背景を学ぶことは、国際理解につながっていきます。また、小中学校で2人のELTにより、英語の授業を学んでいます。その中でELTの出身の国、イタリアとオランダのELTでありますが、出身の国のことを初め海外の文化などを直接外国人教師から学びます。11月16日もう間もなくですが、英語の日として、JICA国際協力推進員の方による出前講座を計画していますし、学校応援団の方もお願いし、英語だけによる会話や英語の歌による交流も予定しております。さらには障がいへの理解、それから人権教育ともかかわることでありますが、2000年シドニーパラリンピック男子車椅子バスケットボール日本代表チームの主将として参加した根木慎志さんによる車椅子バスケットを6年生が5月に体験をいたしました。国際スポーツの舞台に立つ根木さんの姿を通じ、子どもたちの目が世界へ向けられたと考えております。このときの御縁によりまして11月のPTA講演会で根木さんを講師にお招きし、「誰もが違いを認めて素敵に輝く社会」という演題でお話を聞く予定でおります。このような取り組みから国際化教育につなげています。
こども課長 姉妹提携を結んでおります府中市は、ラグビーのチームが2つあることなどから、ラグビーのまち府中推進委員会が中心となりまして、ラグビーからのまちづくりを推進しております。2019年ラグビーワールドカップの開催は、お隣の調布市の味の素スタジアムが東京会場となりましたが、ことしの4月にラグビーワールドカップ2019組織委員会から、公認チームキャンプ地の内定が発表され、府中市はイングランドとフランスの2カ国のキャンプ地の内定となりました。試合会場のほうですけれども、全国12市で9月20日から11月2日まで開催される予定です。県内でも上田市の菅平高原でのワールドカップの合宿地誘致に向けた取り組みを行っています。今年度と来年度、イタリア代表チームのトレーニングキャンプ地が菅平で実施されるということで、ことしは既に5月下旬からキャンプを実施し、菅平小中学校との交流も行われたということも報道でありました。2019年ワールドカップ開催に伴い、佐久穂小中学校としては、ワールドカップに直接的にかかわる独自の取り組みは今のところ考えていませんが、姉妹提携を結んでいます府中市とは、小学校5年生が毎年交流授業を行っています。今月の9月6日ですが、府中市の小柳小学校の5年生108名が佐久穂小中学校に来校しまして、佐久穂小学校の同じ5年生との交流を行いました。通常は、府中市の5年生が佐久穂町に来町し交流を行うのが通例となっています。ただ、ことしの5月には作文コンクールに応募しました6年生が府中市に招かれて交流を行った経過もあります。先ほど説明しました府中市へイングランドとフランスの2カ国のキャンプが内定したことから、府中市では2国への応援が盛んに行われるのではないかなと考えております。姉妹提携を結んでおります佐久穂町でも交流事業をしている子どもたちもイングランドとフランスの応援という切り口からラグビーを初めとしたスポーツ振興となり、より国際理解がつながればいいと考えています。9月6日には、府中市教育委員会の指導主事が挨拶に町の教育委員会にお見えになりました。その折もワールドカップの話題になり、府中教育委員会では、これから府中市の中学生がどのようにかかわっていくか検討を始めるとのことです。厚かましいお願いだったんですけれども、佐久穂町の子どもも一緒に応援ができればと投げかけておきました。相手があることで、わかりませんが、よい御返事が返ってくるのを期待しているところです。なかなかスタジアムというのは難しいと思うんですが、昨年、「水辺で乾杯」というようなイベントで、回線で府中市と佐久穂町を結んで行ったイベントがあります。そういったことも考えながら、府中市のワールドカップ、近くで開催ということがありますので、何かしらのかかわりが子どもたち持てれば幸せかなと考えております。
指導主事が来たおりにお話ができたということを聞いてとても安心しました。ワールドカップ9月20日開催の予定で、あと1年になります。実際、私も教員の経験がありますが、小中学校で学校に携わっている教員、担任や学年を預かる学年主任といっても、そういう大きな企画、特2年、3年単位の企画を考えることは、現状のカリキュラムに追われていて非常に難しい。特に長野県などは夏休みが短いのでとても有名ですが、学校行事が非常に多い。そんな学校行事にも追われている中で、どうしても学校に任せた、学校行事としてのアプローチの仕方は非常に難しいわけです。先生たちの負担にもなります。そこでぜひ、こども課や教育委員会の企画力に期待したいところです。何せあと1年しかありませんので、そのあたりを考えながら、あえてこの機会を見送ったという判断をなさるなら、それはそれで全然構いませんが、期限が近づいてきてから、「間に合わなかった」ということがないような企画をお願いします。同様に、2年の時間がある、東京オリンピック・パラリンピックの場合も同様でます。府中市では、2年前記念という形で7月28日に大前さん・・・リオのときにパラリンピックの閉会式に踊った方なんですけれども・・・その人を呼んでイベントをやったようです。そういうイベントが東京では細かく行われています。佐久穂町の場合は、地理的状況などから、そういった情報をリアルタイムに得ることができません。別に府中市に限るということではありませんが、現実的には一番アンテナを張りやすいところだと思います。それでは、オリンピック・パラリンピックについて提供する機会を考えているかのほうについても御答弁をお願いします。
こども課長 2020年東京オリンピック・パラリンピックをひかえて、佐久穂町のこどもたちに国際化教育の機会を提供することを考えているかについて説明させてください。オリンピック・パラリンピック開催に向けて、政府はスポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興等に関する視点から参加国地域と人的、経済的、文化的な相互理解を図る地方公共団体をホストタウンとして全国各地に今広げています。長野県は、須坂市や下諏訪町などと中国を相手国としてホストタウンの登録を行いました。長野県を初め中国との有効交流等を、かかわりのある市町村が参加してホストタウン登録を行いました。長野市ですけれども、1校1国運動からの交流が続いたりとか、オリンピックの事前合宿をアクアウイングで行うことになりましたデンマークをホストタウンとして登録しました。近くでは、お隣の佐久市さんは、同じ名前のエストニア共和国のサクシと今までも姉妹提携の交流をしていたということから、エストニア国のホストタウンに承認、登録されたそうです。ホストタウンとなることにより、その国との交流事業を初めましてオリンピック・パラリンピックに関係する事業も展開することになっております。佐久穂町も海外の国や都市とふだんからかかわりがあれば、交流があればホストタウン登録ということも視野に入れるところですが、なかなか現状ではそういったつながりがないです。平成11年2月に、知的障がい者の冬季オリンピックス、スペシャルオリンピックスというのが長野県で開催されました。そのときは、ウクライナから36名の選手、役員が来まして、町内17戸の家庭がホームステイで受け入れて、国際交流事業だとか競技応援まで行った経験があります。ウクライナ共和国とのホストタウンとして、当時は佐久町だったんですが登録をしました。選手、役員の受け入れに当たっては、食事だとか言葉だとか風習というか習慣がわからなかったもので、直接ウクライナ大使館まで相談に行って、ホームステイを受け入れたことがあります。このときは、県が受け入れの中心、主導となりまして、ふだんから海外の国や地域とかかわりのない市町村へも呼びかけを行った経過があります。県教育委員会も、先月、8月下旬からオリンピック・パラリンピック教育に活用いただける取り組みの御案内などがやっと町の教育委員会にも届くようになりました。聖火リレーが長野県を通過する日も4月2日、3日に予定されたということで、8月10日には聖火リレーへ向けての実行委員会、県実行委員会も発足させました。4年に一度、しかも日本で、東京で開催されますオリンピック・パラリンピックです。次の日本での開催というのはいつになるかわかりません。先ほど説明いたしましたように、スペシャルオリンピックスのように、県から、県教委からの投げかけがあれば、町も積極的に受けとめて佐久穂町の子どもがオリンピック・パラリンピックを通じて、国際理解にどうかかわれるか、学校とともに進めていきたいと思っております。
また府中市の話をして申しわけないですけれども、府中市はオーストリアと友好の提携を結んでいます。2月26日から3月1日まで、オーストリア代表野球チームが事前キャンプに来ています。財政規模とか人口とかの関係や、施設の関係もありますので、できうる範囲で、効果が得られるために、ちょっとした機会を逃さないような形で今後も取り組んでいただければと思います。これが2年後の話です。
後半へ続く。
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