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一般質問で成人式編?

前回に引き続き後編。

成人式や30歳成人式についてのやりとり。

今度は4年後、もしくはそれ以降の話です。民法の改正が行われ、18歳で成人という形になりました。もちろん飲酒や喫煙は20歳からということになっています。その民法の改正が施行される年が2022年となります。そのときの成人式の話を質問します。その前に、現在の成人式及び佐久穂通信で見た30歳の成人式の企画について説明してください。
教育長 佐久穂町の成人式は、生涯学習館花の郷茂来館で毎年8月15日に開催されます。主催は、新成人でつくる実行委員会と、町の公民館であります。佐久穂町では町村合併以降、実行委員会の組織を立ち上げ実施してきましたが、特に近年は実行委員会が主体的に成人式を運営するようになりました。式典と式典後の祝賀会、フリータイムの運営方針や余興内容などを決定し、地元の資源を使った地元ならではの成人式を行っています。成人式を通じて新成人が地域の魅力を再発見する機会につなげる目的もあります。なお、成人式の詳細については、今年度実施した成人式を例に生涯学習課長が説明をいたします。
町長 それでは、私のほうからは、30歳の成人式がどのような考え方に基づいて実施されたかについて申し上げます。当町の人口について、年齢階層別に社会動態の推移を見ると、30歳代前半で減少し、50歳代中ごろから60歳代前半にかけて増加するといった傾向が見受けられます。つまり、20代から30代前半まではこの佐久穂町を離れ、サラリーマンであれば定年が間近に迫ってきたころから帰郷を考えるというイメージとなります。そこには、結婚や仕事、就職、退職、家庭の事情など、それぞれにさまざまな理由があると考えられますが、30歳前後と50歳前後で人生の岐路に立ち、大きな決断をして住む場所を移動しているものと思われます。もちろん、それは自己決定として最大限の尊重をしなければなりませんが、基本的に流出されてしまう側の我々としては、何とか抑制したいと考える中で話題となっていました。そこで、人口の社会動態から見た当町出身者の人生の岐路の年齢のうち、最も人口流出を抑えたい年齢層である30歳前後の皆さんに、もう一度自分の生まれ育った地元について、そして自分の人生を考える一つのきっかけを与えることはできないか、それが30歳の成人式のコンセプトとなります。具体的な進め方や今後の方針等必要でしたら担当課長から説明させます。
生涯学習課長 それでは、ことしの成人式を例にとりまして、御説明をさせていただきます。佐久穂町の成人式ですけれども、公民館のバックアップという形で、新成人みずからが組織した実行委員会を立ち上げて運営させているということでございます。今年度の実行委員会ですけれども、実行委員19名で構成させていただきました。開催に向けて会議を5回ほど行っております。その内容につきましては、式典、それからフリータイムの内容を決定したということです。その当日ですけれども、朝は配布物の袋詰めとか、物品の調達を行ったり、式典に際しては受付、それから司会、それから開会の言葉や実行委員長の挨拶、来賓の紹介、意見発表ということも実行委員会が進めていたということです。この式典が終わった後ですけれども、記念写真の撮影を行いますけれども、これは公費で負担しております。その後のフリータイムですけれども、これにつきましては会費制という形で、実行委員会のほうで徴収して1,500円の会費を徴収し、サンドイッチとかソフトドリンクで恩師やまた人と歓談をするという形になっております。その中で地元の特産品の抽選会、地元産品のすばらしさを見せるということと、それから、ことしについては特に実行委員会の意向が強く、縁日をやりたいという、そんな中でそんな雰囲気を出すために中庭で流しそうめん、それから、焼き鳥、綿飴をつくるとか、そういった縁日の催し物をやりました。最後ですけれども、片づけ等も実行委員会が行って、滞りなく成人式を実施することができたという内容でございます。
総合政策課長 それでは、30歳の成人式について御説明を申し上げます。町長から制度の考え方について御説明をいたしました。この制度の根底にありますのは、コミュニティー創生戦略に基づく同級生または同窓生のコミュニティーの活性化とその活用策です。小中学校の同級生や母校に対しまして何ら共感を持たない層もふえているようですけれども、いまだ多くの人々にとって、同級生や同窓生は懐かしい集まりであることは間違いないと考えています。しかしながら、一旦社会に出てしまいますと、皆生活に追われまして、なかなか集まる機会もありませんけれども、そうした中でも時折思い出すのが同級生であるというふうに思っています。そうした年数を経るにつれて薄れていく同級生のつながり、その再生を期待するとともに、かつて共有したふるさとの原体験を思い返していただくことによって、地元をより強く意識してもらうことが最大の目的です。自分自身の生きてきた基盤を振り返る機会を一度でも持ってもらうことによって、すぐには成果に結びつかなくても、長い目で見れば町の活性化にもよい影響を与える可能性があるのではないかとも考えています。そうした中で30歳の成人式を発想したわけですけれども、30歳の方々にのみ特別の施策があるわけではなく、昨年創設いたしました同窓会支援補助金がそれに該当するものです。初年度は30歳から45歳までを対象としましたが、本年度からは補助年齢範囲を70歳まで拡充をしています。初回の30歳の成人式は、昨年30歳を迎える佐久中学校、八千穂中学校の卒業生が幹事となって、両学校合同での開催を企画いたしました。その両学校の卒業生で構成される実行委員会に町が参画し、人的な面、さらには補助事業で資金面と両面から、その開催を支援したものであります。なつかしい顔に合うと同時に、佐久穂にはこんなにうまいものがあるということで、佐久穂の名産品を特に食べていただくというようなことを主眼に置いて開催をさせていただきました。本年度につきましては、該当年齢の方にアプローチをして意向を確認しましたところ、佐久中学校の卒業生から前向きな回答をいただいております。八穂中学校の卒業生からは、独自に毎年開催をしているということもありまして、合同での開催は現在ちょっと難しい状況にありますけれども、佐久中学校の卒業生側では、来年1月の開催に向けて準備を始めるとお聞きをしています。同窓会支援補助金による金銭的な支援を行った上で、町から人的支援を行うかどうかにつきましては、これから相談をしながら決めていきたいというふうに考えております。成人年齢の引き下げでプランを見直す考えはないかという御質問なんですけれども、成人になる年齢が20歳から18歳になることは非常に大きな転換であると思いますけれども、既に社会人となり、連続した時間の中で生きている人たちにとっては、区切りというのを自覚するのはやはり30歳、40歳、そういった大きな節目ごとではないかというふうに考えています。したがいまして、成人年齢の引き下げに伴って対象年齢等を変更する、あるいは中間に設定するということは現時点では考えておりません。もちろん同窓会自体の支援につきましては、25歳以上であれば、同一年度中に1回限りでありますけれども、毎年でも開催していただいて構いませんので、そのあたりは制度を大いに活用していただきたいと思います。
今、説明受けました。私は成人式出なかったものですから、大変後悔しておりまして、個人的にはうらやましくて、とてもよい企画だと思います。30歳の成人式のほうも、とても趣旨が理解でき、こういう機会をつくっていただくこと自体とてもいいことだと私は思っています。当面、2022年なんですが、この年ですと、民法の改正がなされた後に成人になりますので、実は、18歳、19歳、20歳が同時に成人式をやるような形なるはずです。現在の中2と中3と高1がその対象となります。その実施について。今どのように考えていますか。どこまで計画していますか。もしよければ、具体的に何月実施で考えているかということをお聞かせください。
生涯学習課長 基本的に、18歳という年齢がまだ学生だということで、やはり受験勉強だとか就職活動ということがありますので、一般的に考えると実質的にはその年齢で実施するのは無理ではないかという見解を持っています。ですから、私たちが考えている成人式は地域を大切にしようということですので、今の現状である20歳の成人式をこれからずっと継承していきたいなというのが、率直な思いであります。ですから、3年代を2022年にやるということはとりあえず考えておりません。現状どおりということで開催します。
私の個人的な意見を言うと、18歳で成人式をやるべきだと思っています。なぜかというと、佐久穂町は残念ながら高校を持っておらず、中学校から高校になった瞬間に、ここに寝に帰るだけの高校生がほとんどというような状態の中で、高校や就職などでバラバラになった後、18歳でみんなが集まって式典をやるということ自体の機会に非常に価値があると思っているからです。残念ながら、私の率直な感想を申し上げると、佐久穂町のいろいろなイベントやアイデアは告知力が足りない。いいことをやっていても、みんな知らない。終わった後に気づくということもよくあり、常々、非常に残念に思っています。そうなると、昨日、井出議員が一般質問の中で、町の企業の就職などの情報を流すなどということも、18歳の終わりに開催する成人式お知らせできるはずです。また、町のSNSを一斉に登録してもらうような機会にすることもできます。せっかく18歳を同時に集める機会があるわけですから、これを活用しない手はないと思うわけです。例えば、今年の成人式で1枚でもいいから、ふるさと納税のチラシを配りましたか?この後、町でやるイベントについての告知をしましたか?せっかくの機会をつかんでも逃しているというふうな傾向が、とても僕は残念に思うわけです。18歳に成人式を今やるつもりはありませんと言われてしまったので、何とも言いようがないんですが、18歳から成人式を行うのであれば、そういう機会にしていただきたいなと思います。さらに、次の質問ですが、総合政策課長のお話だと「30歳成人式を変更するつもりはありません」と言われたので、答弁を求めず、そのまま話を続けます。総合政策課課長のおっしゃるように、年齢の区切りはもちろん大事ですけれども、しかしながら現実的には、卒業するから、就職するから、結婚するから、子どもを産むからという区切りが重要なのだと思います。そういう意味で、私案ですが・・・。18歳で高校卒業のとき、卒業式が終わった数日後に成人式をやり、その後25歳のとき、おおよそ25歳だと大学卒業か就職1年目か大学院生か・・・という時期にさらにもう一度、成人式のような式典を実施します。さらに30歳ぐらい、ちょうど結婚や子育てを考える年代にさらにもう一度・・・。こういう区切りで何回かの企画をすれば、少なくとも、小中学校から成人以降、30歳ぐらいまで継続性を持った町とのかかわりを持続できるのではないかと思うわけです。いつでも継続して町の情報が、気軽に見ようと思えば見えるような状態をつくっておくことが大事なのではないかなと思います。さらに、生涯教育ということでいえば、おそらく高校卒業した後、結婚するときのこととか、嫌な上司に会った場合の対処法とか、社会貢献ってどういうものだとか、税金ってどういう制度だとか、そういうふうな勉強は若者はやる機会がないわけです。そういう勉強を楽しくやるような研修と成人式や同窓会のようなと企画とおり交ぜて実施していけば、本当の意味で、佐久穂町が教育の町になるんじゃないかと思うのです。今後の展開を期待しつつ、ぜひ20歳でそのまま続けると言わずに、また30歳だけに限らず、新しい佐久穂町の成人式の形や、成人になっても佐久穂町にかかわれるきっかけや企画づくりを、みんなで一緒に考えていけたらなと思います。

 

明日、佐久穂町戦没者追悼式

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