学びの改革基本構想・・・。
長野県教育委員会が平成28年10月に出した案。
簡単に言うと、県内高校における再編の第2段の案だと思っていい。
以前にもこのブログで書いたが、
子どもの数が減っていくにつれ、高校数や学科などを再編成せざるを得ない。
再編成といえば聞こえはいいが、
簡単にいうと高校を減らしていくという話。
実は、6月15日に開かれた長野県教育委員会の定例会で、
都市部存立校と中山間地存立校の枠組み案を示し、
また、7月14日~8月28日までに各旧通学区で開催される
地域懇談会の場所・日程も公表された。
ちなみに、旧6通学区である佐久地区は、
8月8日(火)18:30~20:30に、
佐久市佐久平交流センターで実施。
佐久地区は10年後に、約10学級の減少となる。
現在、中山間地存立校として枠組みされているのは
蓼科・望月・軽井沢・小海の各高校で、4校。
ところが昨年度の後期選抜の募集数に対する受験者数の倍率は、
順に、0.47、0.51、0.65、0.56・・・。
入試の体を保っていないように見える。
一例として佐久穂町に近い小海高校について詳細を書くと、
定員120名のうち、前期選抜定員30名。
そこに、38名が志願し、30名合格、8名不合格。
で、後期選抜は定員90名、そこに50名が受験し全員合格。
えっと、全員合格しない場合もあるので、そこは注意が必要。
結局、80名が合格し、欠員が40名・・・つまり1クラス。
欠員が出た高校は、後期選抜受験者で不合格者に対して再募集がされる。
ちょっと余談というか、再募集にも関わることなので・・・。
第6通学区の都市部存立校の主だったところの数字。
野沢北34名、岩村田13名、野沢南7名、小諸11名、
小諸商業1名、佐久平総合12名。
実はこれ、後期選抜で不合格になった人数、合計78名。
高校入試は都市部存立校に偏っているということがわかる。
余談終わり。
でね、再募集というのは、
後期選抜を受験した人で不合格になった人しか出願できないルール。
再び小海高校の話。
再募集が行われて6名受験、6名合格。
再募集をしても、この程度しか埋まらない。
結局、小海高校は定員120名のところ86名で今年度をスタートした。
これが現実。
「高校どこいく~」とか言っている現中学3年生の気にしていない現実。
各高校を卒業した方にとっての再編を目の前にした母校の現実。
そして、
高校を持たない佐久穂町にとっての、
いや、佐久穂町だけでなく、
南佐久郡全体で子育てをしようとする親に突きつけられた現実。
私は、これほどゆゆしき事態はないと思うが・・・。
この現状は、人口減少を食い止めるためなければならない南佐久郡にとって、
ささやかな、そして、小さな穴であるが、
これは実は我々が思っているより、
大きな穴になるのではないだろうか。
南佐久環境衛生組合臨時会まであと2日

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