お米づくりについて雑感を書く。
私の妻の父が作っている田は、
佐久穂町の中でも大日向地区の山の中にある。
ジジによって棚田が1枚にまとめられたので、
米づくりはしやすい。
だいたい5月の中旬以降に田植えを行う。
昨年から米の品種をアキタコマチからツキアカリに変えた。
我が家はそのお米に家計が支えられているので、
できる限り古いお米から消費していく。
その関係もあってまだアキタコマチを食卓に出す。
そのアキタコマチとツキアカリについて、
ちょっとおもしろい話を聞いた。
いわゆる米は刈り取ったあと袋詰するのだが、
そのとき未成熟米を分離する。
その量がツキアカリに変えてから、
格段に・・・そう格段に顕著に減ったという。
やはり品種改良というのはすごいものなのだと感じる。
まぁたしかにそもそもアキタコマチは、
私が子どもの頃にすでに名前を聞いていた品種だから、
それも当然のことだろうと思う。
そういえばササニシキはどこにいったのだろうか?
前回の記事に書いた通り、
米づくりはその形態を大々的に変えていかねばならない。
が、そんな中で、
やはり国が取り続ける減反政策とJAによる販路については、
すこし懐疑的なイメージを持っている。
ある大規模に米づくりをしている農家に聞くと、
米を売って欲しいという企業が、
1年に1社か2社、問い合わせをしてくるという。
現状、生産量が担保できないため、
とにかくお断りをしているとのことだった。
・・・つまり、販路はある!
ということに他ならない。
それは小売の場合もあるだろうが、
むしろ飲食産業へのBtoBが主なものに違いない。
飲食産業としては定額での一定の量の確保が重要で、
それは農家にとっても望むところなのではないか?と思ってしまう。
では、なざそれが広がっていかないのか?
理由は簡単だ。
農家が一定量の確保を確約できない規模ばかりだからだ。
企業的契約の単純さは、
つまり品質の確保や量の確保という観点からも、
思った以上に重要項目なのかもしれない。
川上村といえばレタスが有名だが、
そのレタスも変動する価格と供給量に対応するのをやめ、
一定の価格で一定の供給量を、
特定の企業に出荷する農家も多いと聞く。
参考までにこんな会社があるので紹介しておく。
有限会社トップリバー。
有限会社ではあるがこういった会社が、
1つの農業企業化の形なのかと思う。
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