3月29日は、
佐久平環境衛生組合の閉所式。
1962年から2023年までの61年間の歴史に、
終止符が打たれる。
佐久平環境衛生組合は、
千曲川流域である佐久市鍛冶屋にある
し尿処理施設である。
佐久市と佐久穂町の、
くみ取り式のトイレの排泄物を処理してきた。
こういった人の生活に必ず必要で、
かつ、
多くの人ができるなら関わらないでいたい課題というのは、
人がそこに生活し続けている限りそこに存在し続ける。
そしてそこに存在し続けている限り、
人の不満というのもまた、
そこに存在し続ける。
解決方法が誰が考えてもひとつである
そんな課題であれば、
それはもうすでに実行に移すべきことであって、
課題とは到底呼べるものではない。
存在しなければならないが、
その存在が迷惑である・・・
という、いわゆる二律背反な存在にこそ、
そこには難解な課題というものが存在する。
そしてそれを一定の割合で、
解決するのではなく納得する方向に持っていくのが、
いわゆる政治の役割なのだろうと思う。
それを実感させてくれるのが、
こういった佐久平環境衛生組合のような存在だ。
閉所式の後、議会と理事側との懇談会が行われ、
私は佐久平環境衛生組合議会副議長であることから、
乾杯の音頭をとったわけだが、
このときに住民の代表として、
こういった施設を運営している方々への
感謝の気持ちを代弁した。
ちょっと場違いだった気もするが、
これが私の素直な気持ちである。
4月からは今の南佐久環境衛生組合の場所で、
新しく佐久環境衛生組合として動きだすわけだが、
そうはいっても、
新しい施設の建設もまだまだ始まってもおらず、
結果的に今の佐久市鍛冶屋で、
しばらくの間は継続して運営がなされていくことになる。
なにはともあれ、
新しい時代というのは否応なく訪れる。
それに対応できる我が身でありたいと思う。
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