新型コロナウイルス感染症が、
佐久穂町でも猛威を振るっている。
小中学校では、学級閉鎖がときどきあったり、
佐久穂町立千曲病院ではその対応に窮している。
ふと、大学時代に触れたことのある学説を思い出す。
柳田国男が提唱した方言周圏論。
文化の発祥地ともいえる京都を含む近畿地方から、
同心円状にその文化が伝播し残留してるとするもの。
柳田国男は蝸牛の表現を例にとって、
この仮説を唱えた。
方言だけではなく、
文化的な流行り?というべきものも、
このような時間差がその定着の差になってきている・・・
と、考えることもできる。
昔話のアレンジなどもその影響を受けているという話も聞く。
近年では情報の伝達速度が上がり、
昔ほど定着して文化となるようなことはないが、
当然のように流行り病の類いは、
人口集中地域から同心円状に時間差をもって広がる・・・
というのは素直に受け入れられる考え方だ。
新型コロナウイルス感染症も同様だ。
ちょっと前まで、
都会はこわいねぇ・・・って言っていたが、
今では、都会の人から
長野県は最近コロナが流行っていて怖い
という発言すら聞くようになった。
私も、2年前ぐらいのニュースを見ていて、
岩手県は感染者0だなんてすごいなぁ
と思っていたが、
方言周圏論的に考えてみれば、
なんのことはない、より外側の円にいただけだ。
それは長野県とて同様。
もちろん佐久穂町とて同様だ。
いつかは都会と同じような状況になると、
なぜ普通に思考できなかったのか?
と、自分自身を不思議に思う。
当たり前ではないか・・・。
心理学的にいうと、
人は本人に関することは正のバイアスがかかるという。
これを認知バイアスの中でも特に確証バイアスと呼ぶ。
田舎だから大丈夫だ!という思い込みは、
所詮思い込みであるということを、
これを機に改めて認識しなければならない。
と、自分自身を再び戒める!
12月定例会開会まであと6日
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