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教科書の理解度と経験との相関性はあるか?

佐久穂学習倶楽部では、

中学生に対する学習活動を行っているわけだが、

それでも個別指導を希望する部員もいるので、

そういったことも時間の許す範囲内でやっている。

 

かつては、高校卒業認定テストを利用して、

高校卒業資格を取りたい

という人の個別指導をしていたこともあるし、

最近では、高校2年生の数学を見る機会を得た。

 

正直、私は高校の時、文系だったので、

それこそ数ⅢCなどは全く学習した記憶がない。

それだけではなく、

さすがに数ⅡBといえども、

もう記憶の彼方に行っているか・・・

遠くへ行っているだけならばいいが、

すでにそのデータが消去されました・・・

なんて状態だとしても疑う余地はない!

 

で、今回久しぶりに見た数学の用語・・・

その主なものが、

三角関数の加法定理・対数・微分・・・

このぐらいなら単語としては記憶にあるかもしれないが、

2倍角定理や半角定理、

指数関数・対数関数や常用対数、

極限値・導関数・・・

などと言われると、

思わず遠い目をしてしまう。

このあたりの感覚は、

これを読んでいる人の多くに共感してもらえると思う。

 

と、同時に、

改めて思ったことが2つある。

 

ひとつは、

教科書のわかりやすさと丁寧さは群を抜いている・・・

ということ。

当時は全くそうは思わなかったが、

今、教科書を見返してみると、

実によくできていると思う。

 

もうひとつは、

なんで自分が高校生の時、

この内容が理解できなかったのだろう?

という実感だ。

 

みなさんも、

・・・かつて悩み多き学生だった人たち・・・も、

子どもの教科書をじっくり見直してみてほしい。

おそらく、同じような感覚を持ってくれると思う。

 

ということは、

今の私はきっと、

高校生の当時に比べ理解力が高くなっている・・・

ということなのだろうと思う。

 

もちろん生物的な脳の優秀さというのは、

当時に及ぶべきもない。

だが、様々な事象を経験してきた中での、

関連付けての理解度というのは、

それを超える力があるのだろうと、

仮説を立てざるを得ない。

 

こんな年齢になって、

あえて子どもたちに伝えたいこと、

身につけてほしいと思うことは、

様々な経験とそれをつなげて考えられる技能!

断片的な知識と経験を、知恵を使ってつなげていくことだ。

断片的な知識や経験が不足しても、

それをつなげるという作業をおろそかにしても、

それは満足行くレベルまで高められない気がする。

 

せっかくだから中学生の子どもたちにも、

小学生低学年の教科書をもう一度見直す機会を与えたい!

と、思うきっかけにもなった。

 

12月定例会開会まであと8日

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