11月11日には佐久市佐久平交流センターにて
2022ROUTE日本海-太平洋シンポジウムが開催された。
このシンポジウムは、
ようするに日本海から太平洋まで、
中部横断自動車道を開通させてつないでいこう!
という目的を持ってる。
現状、日本海の上越市から上信越自動車道で、
佐久小諸JCTから中部横断自動車道に入って、
佐久穂町八千穂高原ICまでつながっている。
太平洋側の静岡市からは、
新東名自動車道の清水JCTから、
すでに中部横断自動車道が、
中央高速道路の双葉JCTまで開通している。
双葉JCTから長坂JCTまでは中央高速道路を通り・・・
と、ここから先が通じていない。
つまり、山梨県の長坂JCTから八千穂高原ICまでが、
まだミッシングリンク・・・つまり未開通となっているわけだ。
これを、なんとかそうき開通させようというのが、
この2022ROUTE日本海-太平洋シンポジウムである。
このシンポジウムは、北から、
上越市・佐久市・北杜市・南アルプス市そして静岡市
の5つの市を中心に行われてきた。
今回は佐久市の担当のようで、
佐久市で実施されたわけだ。
参加者はもちろん5つの市長。
そして来賓では、阿部守一長野県知事や、
井出庸生文部科学副大臣衆議院議員も来ていた。
基調講演と、
5つの市長でおこなうパネルディスカッションが中心であった。
オープニングムービーについては、
佐久市のHPに掲載されているので、
そちらを見てもらえればイメージが湧きやすいかもしれない。
最後には、5つの市が協定を結んだ。
内容は、それぞれの観光情報を、
それぞれの市の広報誌に載せるというもの。
つまり、佐久市の広報誌の中に、
上越市のお祭りの情報や静岡市の水族館の情報が、
掲載される・・・ということになる。
広報誌をどれぐらい見てもらえるか?
という問題はあるにせよ、
こうやって情報が意図的に広がっていけば、
中部横断自動車道を利用して、
他県へ観光に行こうとするきっかけの一端になるにちがいない。
そしてそれを、
ことさらこうやって協定として締結するという・・・
非常に政治的であるものの、
素晴らしいアプローチの仕方であると感心する。
現実的に情報が共有され、
それぞれ5つの市の観光に対して、
追い風になれば、経済的な実は取れる。
しかも、広報誌を利用することで、
5つの市の市民にほぼ全戸配布され、
それが宣伝に直結する仕組みであるわけだから、
コストパフォーマンスもよい。
未だにハード事業が先行気味の社会で、
私としてはソフト面がおろそかになっていることに、
苛立ちを覚えるわけであるが、
そんな中でも、交通網に関してだけは、
ハード事業が大きな効果を地域に落とす傾向がまだまだ強い。
高速道路や新幹線は、
昭和の高度経済成長期から変わらぬ影響力を誇示し続けている。
これをうまく利用することで、
佐久穂町にもよい影響がでれば・・・と思いながら、
講演やディスカッションを眺めていた。
参加した私の本音はまた別の回の記事で・・・。
本日、2022ROUTE日本海-太平洋シンポジウム開催
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