電気自動車リーフに乗って、
すでにまる2年が過ぎ、3年目に入る。
車検もあるし、なによりあと2年ほどで、
いわゆる日産ゼロエミッションの旅放題と言われる、
定額の急速充電に関するサブスクリプションが終了となる。
・・・横文字ばかりだな。
丁寧に説明し直そう。
まず、サブスクリプション。
subscription のことで、
定期刊行物の予約購読といった意味を持つ英単語。
それが転じて、月額いくらみたいな継続性のあるビジネスモデルをいう。
そういう意味では、新聞や配達される牛乳などは、
その昔からある例かもしれない。
新しいところでいうと、オフィスのコーヒー。
コーヒーサーバーを無料で提供しておいて、
そのコーヒーのもとを定期購入してもらう・・・とか。
電気自動車リーフにおけるサブスクは、
急速充電器使用のための契約である。
いまでこそ様々なメーカーが様々なスタイルでそれを出しているが、
私がリーフを中古車として購入した年以前は、
電気自動車の普及ということもあってか、
1ヶ月2200円ほどで急速充電使い放題というコースがあった。
どんだけ急速充電器で充電しても定額2200円。
これを通称旅放題という。
私が購入した年の12月末にこのコースは終了となった。
私はギリギリの滑り込みでこのコースに契約できた。
だから、あと2年間はこの旅放題が使える。
逆に言うと、この旅放題が使えるので、
自宅における200Vの充電システムを未だに備えていない。
まぁ、これについては家のソーラーシステムや、
未だに情勢を見ている家庭用充電池・・・
そして電気自動車から家庭用充電池への電力の戻しも含めて、
商品や販売情勢などの変化を見守っている状態でもある。
と、そんなこんなで2年が過ぎた。
過ぎたところで、
政治の世界と経済の世界が大きくEVへと、
舵を切る事態に直面している。
ますます、自分の選択をどうすべきか?が複雑になった。
社会的な雑談については後編に譲るとして・・・
2年が経過したところで様々な選択肢が生じているので、
それをここで文章化することで整理したい。
まず、1番の問題点は電気自動車リーフが、
片道100km以上の遠出に弱いということ。
弱い理由はもちろん走行距離とインフラ整備。
冷暖房などのさまざまな電気を消費しながら
走行用のモーターも駆動するわけだから、
当然、おもったほど走行距離は伸びない。
伸びない上に、急速充電器の配備が少ない。
配備が少ない上に、急速充電に最低でも30分の時間がかかる。
こういったことは、日頃であれば悠長に考えていられるが、
時間が読みづらくなる遠出には不安要素でしかない。
もちろんゆったりと旅をするのならよいが、
現実的に10時までに長野市までいって17時までに戻る・・・
ということになると、
自分の昼食時間を充電時間に当てなければ不安。
ということもよくあることだ。
こんなストレスを感じるなら、
軽自動車を1台買ってしまおうか・・・とすら思う。
遠方への仕事関係の出張のときにのみ軽自動車を使うなら、
走行距離もそれほどでもないだろうし、
保険料もやすくて済むだろう。
・・・じゃぁ最初っから軽自動車1台でいいんじゃないか?
って話になって、最終的にはこの考察は灰燼に帰す。
まぁ、社会的実験の意味が大きいから、
それはそれで意味のあることだとは思っているが。
で、今の状況では、
とても日本の社会に電気自動車が馴染むとは思えない・・・
と、いいたいところだが、
実はそうでもないと私は思っている。
なぜなら、電気自動車の普及は、
あらたな産業を活性化させるから・・・
つまり儲かるからだ。
技術的に折り合いが付けば・・・
たとえば5分から10分の急速充電で走行距離が100kmを保証されれば、
これはよし!ということで、
税金をつかって補助をバンバンして、
急速充電器をあちこちに設置することになるだろう。
これで儲かるのは、
電力会社・急速充電器を設置する企業・新しい自動車メーカー、
そしてそれらのインフラを整備するための建設業。
ザックリで簡単に言うと、
新しいことを始めるには金がかかるということ!
それに尽きる。
ましてやそれが国の肝いり事業であれば、
もしくは新しい価値観を達成させるためであれば、
それは需要と供給に一定の方向性を加えることができる。
その方向性に対してお金を得ることができるようにすることが、
実は産業界の発展というべきものなのかもしれない。
しかもそこには税金が投入される・・・
ということになる。
企業は安心して高額を要求することができる。
新しい事業であれば、そこに競争は生まれづらく、
正規価格という概念すらあやふやになってしまう。
今の電気自動車への動きを、
斜に構えている私はそう見ている。
これが悪だと、断罪するつもりもないし、
かといって、ふんわりいい気持ちになるために、
その価値観のみに焦点をあてて論ずることもするつもりはない。
なによりもお金という宗教の下においては、
お金という価値観が常に最上位にいる!
ということを忘れていないと思うだけだ。
その他の高尚な価値観や人の善意をお金に変換するシステムが、
もしかしたら資本主義の最終形態なのかもしれないとすら思う。
随分話がずれてしまった。
・・・そう現実としての私の電気自動車リーフ。
さて、この状況で私は実に難しい立場に置かれている。
あと2年ほどで決断が迫られる・・・
電気自動車リーフを家庭用充電設備を整えた上で、
もう数年使用し続けて様子を見るのか・・・
それとも中古車で新たに軽自動車でも購入して、
4年ほど様子を見るのか・・・
いっそのこと、2年後にあらたな電気自動車を購入するのか・・・
いまだに、天秤を傾けるほどの何かが出てきていないわけで、
そこには方向性もなにもないのだが・・・。
葉っぱのある生活18枚目
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