佐久穂町議会では議会改革特別委員会をつくり、
13人の議員で議会改革の具体的な内容について、
あらためて洗い出しから始めている。
各議員からの意見を集約した結果が出されたので、
主なものを提案した議員の多い順で紹介。
議員定数の見直し
町民との関わり
議員報酬の見直し
議会基本条例の見直し
議会災害対応の具現化
議会のICT推進
情報公開や広報活動
予算決算常任委員会の設置
こども議会の開催
サポーター制度の研究や導入
議員間の自由討議
議員研修の充実
議会運営の改善
・・・
おそらくこの上位に書いてある項目から、
できるものをどんどん検討し、
必要となれば試行を重ねて検証することになるだろう。
どうしても議会という制度は、
実行機関ではなく決定機関の側面が強い。
むしろ、実行機関を省いているがゆえに、
決定機関としての純度を保てるのかもしれない。
さらに、議会という組織が、
さまざまな考えの人から構成されている・・・
民主主義的な組織である以上、
どうしてもスピード感という点において劣る側面もある。
行政の監視機能ということでいえば、
さまざまな考えの人から構成される必要は、
何よりも重視されなければならないということも、
付け加えておこうと思う。
政治家は基本的に、
自分の権限を拡大することで、
自分を応援してくれる有権者の利益になることを実行する。
その実績により、応援してくれる人が増えた政治家は、
権限を更に拡大し、そしてまた、
その政治家を支える更に多くの有権者が利益を得る。
まさに拡大再生産のような構図を持つ。
特に私が子どものころはその傾向が強かったように思う。
大きいところでは、内閣総理大臣の出身地や関係省庁。
小さいところでは、地方議員の出身地区や得意分野。
でも、その傾向は徐々に薄れてきている。
つまり、議員といわれる政治家の、
そもそもの存在意義が薄れてきているのである。
となれば、
利益を供給できる政治家・・・
ではない、
別の政治家の意味を見いださなければならぬ。
地方議会と地方議員は、
まさにそこに直面しているのだ。
つまるところ地方議会における議会改革は、
自分たち地方議会の存在意義の確立が
その目的ということになる。
その目的は、地方議会にとっての生命線であるが、
はたしてそれは、
住民の生活において生命線となりうるか・・・
歴史の多くがその生命線の価値を証明してくれてはいるが、
それを今の生活の中で理解することは、
自動車を運転することが殺人予備軍であると認識すること
よりもかなり難しそうだ・・・。
9月定例会開会まであと7日
コメント