今までギリシャ文字に興味がなかった人でも、
アルファ・ベータ・ガンマぐらいまでなら、
数学などでも聞いたことがあるだろう。
ところが最近ではその先、
特にラムダまで知っている人が増えてきた。
なるほど確かニュースで頻繁に耳にする言葉だ。
そう。
新型コロナウイルスの変異株の名称として、
世界保健機関であるWHOが命名したのが、
このギリシャ文字を使用した変異株の呼び方。
どうやら地名に関わる差別的印象をなくすのが理由のようだ。
コビッド19というのも、
中国の武漢が発症とされていることに対して、
差別的な印象をなくすために付けられた名前なのだろう。
今は、そういった配慮がなされる世界なのだ。
ところでニュースでよく聞くデルタ株と、
最近、よく耳にするようになったラムダ株。
どこで変異して広がったかは別として、
ギリシャ文字を普通に使い慣れていないわれわれ日本人には、
デルタやラムダはただの音の響きでしかない。
調べればすぐにでもわかることなのだが、
基本的にギリシャ文字にもアルファベットのような順番があって、
その順番どおりに変異株が命名されていることになる。
で、ギリシャ文字のラムダ。
順番で何番目の文字かご存知だろうか?
なんと11番目なのだ!
ちなみに最初の文字がアルファ。
新型コロナウイルスのアルファ株といえば、
これは周知の通りイギリスでの変異株だ。
そこから変異株が11種類、認定されているということになる。
すべての変異株が感染力が強いわけでも、
症状が悪化しやすいわけでもないから、
自然と特定のギリシャ文字を耳にすることになる。
とはいっても、
ある程度、変異株が勢力をもっていなければ、
その変異株は認定されないわけで・・・
ギリシャ文字がついている変異株は、
基本的にある程度の知名度を得た・・・勢力を誇った?
変異株であったといえる。
全体像を見ようとしなければ、
情報は特殊性を増すことになる。
まるで、四角形といえば正方形と長方形しかないような・・・
そんな情報の溝にハマり、
しかもハマって抜け出せていないのに、
その自覚がまったくないような、
そんな真似だけは避けねばならぬ。
ということで、
ギリシャ文字を大文字・小文字・読み方と順番に・・・
Ααアルファ
Ββベータ
Γγガンマ
Δδデルタ
Εεエプシロン
Ζζゼータ
Ηηイータ
Θθシータ
Ιιイオタ
Κκカッパ
Λλラムダ
一応ここまでが変異株に使われているようだ。
それぞれがどこの変異株か?ということは問題ではないし、
そこから生じる偏見排除がこのネーミングの目的なので、
それぞれ明確にするつもりはないが、
それでもある程度の国は書いておこうと思う。
以下、人口順で並べてある。
インド・アメリカ・ブラジル・フィリピン
イギリス・南アフリカ・ペルーなど・・・。
人口が多い国では当然ながら変異の可能性は高いだろうと、
普通に考えても理解できる。
単純に人口だけで見れば、
日本はブラジルとフィリピンの間なわけで、
新しい変異株としてギリシャ文字がつく可能性がないとは言えない。
にも関わらず、
被害者側・加害者側という思考が未だに強い気がする。
これは個人レベルにおいて顕著で、
個人レベルがそうだから集団レベルもそうなるのかもしれない。
ギリシャ文字の続きを・・・。
Μμミュー
Ννニュー
Ξξクシー
Οοオミクロン
Ππパイ
Ρρロー
Σσシグマ
Ττタウ
Υυウプシロン
Φφファイ
Χχカイ
Ψψプシー
Ωωオメガ
円周率につかうパイなどは誰もが知っているギリシャ文字だろう。
さて、
変異株がギリシャ文字のどこまで行くのか・・・
というか、どこまでも変異し続け、
ギリシャ文字では足らないのでは?
と、普通、誰もが想像するはずだ。
でも、その途中で、
より効果的な予防接種薬と、
罹患した際の特効薬の開発がすすみ、
我々の生命と生活への驚異とならない状況になって、
それこそ変異株にギリシャ文字がついていることが、
気にもならないぐらいになる・・・
そんな日が来ることを願うばかりだ。
そして、そんな日が来るまで、
我々は、知性と理性を失うことなく、
生命を支え、生活をしていかなければならない。
昨日の記事にも書いたが、
人の能力が有限であると仮定するならば、
その能力は人をおとしめ、
自分を根拠なく安心させることに使うのではなく、
知性と理性と生命と生活に当てていってほしいものだ。
少なくとも私はそう自分を律していきたいと思う。
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