8月31日に急遽、全員協議会が開かれた。
内容は、
海瀬・大日向での太陽光発電の開発が中止になったこと。
一条工務店一条メガソーラーが、
佐久穂町海瀬、および大日向の2ヶ所に
太陽光発電所を作ろうとしていた計画が以前からあった。
その計画の中で、一条工務店はそのための土地をもとめ、
そのもとめに応じて
山林を売却した人も少なくないだろう。
山林なんて、めったに売れるものではないから、
手入れなどで困っていた人にとっては渡りに船で、
ごくごく当然のことと言わねばならない。
もちろん、逆に、
メガソーラーによる環境破壊や、災害への順応力の低下、
照り返しによる被害、近隣住民や子どもへの安全性などを理由に、
反対をする人たちもいた。
これについても、権利を侵害されないように、
活動するのは当然のことであるから、理解できる。
そんな反対する人達にとって、
もっとも期待するところとなっていたのは、
環境アセスメントであったのではないか・・・。
ところが急に、今年の3月、
太陽光発電所の規模を縮小するということが企業から発表になった。
このため、海瀬・大日向の太陽光発電所は、
環境アセスメントの対象外ということになった。
これについては以前の記事に・・・。
ところが今回の全員協議会で報告されたのが、
一条工務店による海瀬・大日向発電所の計画中止であった。
もちろん、最近では太陽光発電による電気の、
国による買取価格の設定などが低下してきていて、
投資家の間でも、
もう太陽光発電は儲からないと言われ始めてきているので、
そういった意味では、
企業としては懸命な判断だったと勝手に推察する。
佐久穂町や住民、特に反対をしていた人としても、
とりあえずは、ほっとする帰着点だったのではないか。
ただ、一条工務店が購入した山林の土地は、
そのまま残っているのが現状だ。
今の所、一条工務店は用途未定としているが、
ここについては、アンテナを高くしていかねばならない。
佐久穂町としても、
佐久穂町環境保全条例およびその規則によってしか、
おそらく制限できないのではないか・・・。
それこそ、土地の売買契約など、
経済活動の自由の範囲内であろうから、
そこに爪を立てて身震いのする音を立てる・・・
というわけにもいかないだろう。
かといって、
放っておいていいとは誰一人考えていないだろう。
なんにつけても、
判断というのは難しい。
未来が見えるわけでもないし、
同じ現象に対して是非も状況で変化してきてしまう。
だからせめて、
納得できる判断をしたいし、
間違いであったならば、それを素直に認めて、
速やかに変更したいものだ。
そこに、あーでもない、こうでもないとの、
他罰的な言動は、
半歩ぐらいしか前に勧めていないような気がして悲しい。
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