確かに教育費はかかる。
広い意味での教育費。
少年野球や水泳などのスポーツはもちろん、
通信教育、習字やそろばんなどの習い事、学習塾・・・。
東京都は小5・中2・高2とその家庭を対象に、
経済的な貧窮について調査した。
結果、約20%が「生活困難層」であるという。
これは大変な事態だと、ニュースを見ていたら、
ニュースキャスターが不思議なことを言った。
「水道代などが払えなかったり、
経済的理由で塾に通よわすことができない生活困難層が・・・」
???・・・!
え?
経済的理由で塾に通わすことができないのは生活貧困層なの?
ライフライン、つまり水道光熱費の未払いと塾に通わせられないって
同列・・・なのか?
東京都の定義ではこうだ。
の、3つのうち、該当1つで「生活困難層」、該当2つで「困窮層」。
だから、ニュースキャスターはあのように言ったんだろう。
生活困難な家庭は思ったよりも多いようだ。
そういう家庭の子どもは、
当然、修学旅行などの学校行事に、経済的理由で参加できない。
もちろん健康状態もよいとは言えないだろうし、
自己肯定感が低くなる傾向もあるようだ。
何よりも切ないのは、
また、「欲しいが持っていないもの」を小学生に尋ねたところ、自宅で宿題できる場所と回答したのは「困窮層」で11.9%で、「一般層」より9ポイント余り高くなっています。
NHK NEWS WEB より
という一文だった。
確かに、学習したいと本人が強く望んでいるのに、
その望みが叶わないのは、実に心苦しいことだ。
学習したいと思っていなければ、まぁ、別によい。
しかし、学習したいと強く願っているのに、
別の要因によって、それができないのは見過ごせない。
確かにそういった意味で、③の条件があるのも、
ちょっとなんか気持ちがわるいけど、うなずける。
いや、もうむしろ東京などでは、
③をすることは、ライフラインと同じぐらい大事な消費なのかもしれない。
おそらく、佐久穂町でも同様の境遇の子どもがいるはずだ。
そういった子どもたちが、
彼らの人生の中で、そこから抜け出せる手段というのは
残念ながら学習を積み重ねることぐらいしかないように思う。
人口が少ない地方なら、その傾向はなおさらだ。
私にも家庭があるし、支えるべき人もいる。
これからの生活がどのようになっていくか、
自分でもわからないから確約はできないが、
それでも、
月に2回ぐらいは無料学習講座を開講したい。
学習を深めたくてもできない子どもたちに、そういった場を提供したい。
これは、佐久穂町に来てからずっと抱いていた
私の人生における3つの柱のうちのひとつだ。
・・・。
うむ。
意気込みはわかるが、
自分が「生活困難層」になってしまっては身もふたもないか・・・。
・・・ 町議会議員選挙の告示まであと39日 ・・・
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