スポンサーリンク

知らぬが仏前?

葬式というのは、

実にその地域の文化や習慣が出やすい。

とはいっても、最近はその文化や習慣よりも、

手軽さやお金がかからないといった理由もあって、

家族葬が増えている。

私の父の葬儀のときも、

以前にも書いたと思うが、

お坊さんは業者から推薦された方で檀家とは全く無縁のものだった。

 

さて、

今回は自分の親兄弟親族に関わる葬式ではない。

いわゆる隣組というか五軒組というか・・・

そもそも五軒組も正しい使い方かどうかも、

漢字が正しいのかどうかもわからない。

近所の葬式に対し、

近所がお手伝いなどをするといった風習は、

まだまだ残っているようで、

そこに行ってきた。

 

・・・うん。

最初、日曜日に来客があり、

五件組で葬式のお手伝いをお願いします

と、言われた。

時間も空いていたし、

日頃お世話になっているので二つ返事で承知。

紙をもらってなんとなく日時と場所を確認。

 

・・・そして葬式当日。

それでも生活改善方式1,000円の御霊前をつつみ、

お手伝いが終わったらさっさと帰ってこないと・・・

なんて思いながらでかけた。

仕事はご焼香が終わった方に記念品を渡すこと。

それもつつがなく終え、

さて帰ろうか・・・と思った所、

他の方から指摘が入る。

 

西部さんは灰寄せは、出席しないの?

って言われた。

・・・つまり葬式後の食事かな?

もともとそのつもりだったし、

夕方には予定があったから、

そのつもりでしたが・・・

と答えた。

 

その後の言葉に私は驚くことになる。

名前入っているよ?席表に・・・。

そう言われて、私は硬直。

え?

えぇぇぇ!!

 

その人は丁寧に教えてくれた。

五件組でお手伝いしてくれた人は、

お礼も兼ねて灰寄せに呼ばれるらしい・・・。

だから、灰寄の食事などもいただくので、

10,000万円ぐらい御霊前に出すのが普通・・・らしい。

え?ただのお手伝いじゃないの?

・・・確かに人手が足りないなんて様子は・・・なかった。

いや、もともとはそういったものだったんだろうけど・・・。

 

ここで問題が・・・。

御霊前、1,000円しか包んでないぞ!

慌てて、教えてくれた人と一緒に会計を行っている部屋にいく。

そして前代未聞の、

すみません、中身の札を交換させてください・・・。

だ!

ちょっとした笑いものになりつつ、

むしろ同情の眼差しで見守られてしまった。

 

私は名古屋出身だし、

もっというと葬式に出慣れていないし、

ましてや葬式に五件組の1人として参加したことなど、

あろうはずはない!

とはいえ、

冠婚葬祭というのは実にスタンダードを求めづらいことが、

今回のことでよくわかった。

 

まぁ、そうはいっても、

こんな葬式でのドタバタなど、

そうそう経験できるものでもないし・・・。

 

なるほど・・・。

実に難しいのは、

他人の当たり前だなぁとつくづく思った。

それが集団ともなればなおさら。

 

どこでそれらを学習するのだろう?

などと思いつつ、

そうはいっても、土壇場とはいえ、

みんながサポートしてくれるし、

失敗しても笑って許してくれる環境に感謝。

 

そして改めて思う。

そういった伝統や文化、習慣と、

そうでない世代の間にいる私は、

あっち向いたり、こっち向いたりしながら、

よくよく観察しながら学習しないとダメだなぁ・・・と。

 

 

地方自治政策課題研修会まであと2日

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました