12月25日に
佐久地域の高校の将来像を考える地域の協議会に出席。
今回が第3回となり最終回となる・・・はずだった。
今回は県に提出する意見提案の案を確認し、
それについての意見などを集約する回となった。
結果、座長である柳田清二佐久市長から
協議会および県の方に
意見書の提出期限の延長を求める提案があり、
それが了承されて、
第4回協議会を年明けに開くことになった。
更に、第4回の協議会より事前に、
意見書の改定案を協議会員に発送するように、
事務局に指示があった。
さすがというか決断力と行動力のある方だと思った。
さてさて、
12月25日に提示された意見書の原原案である。
実に協議会で話し合われたことを、
できる限り網羅した・・・
とても苦労なされたんだなぁと思えるものだった。
このあたりは、
佐久市役所企画課に置かれた事務局員の能力に敬意を表したい。
その上で、
やはり協議会の中で唯一、生徒・児童・保護者の代表である立場から
やはりバランス感覚が優れすぎている点も、
指摘しておかねばならないと思った。
どうしても協議会の意見としては、
高校再編はやむなしといえども、
地域のために現状の高校を存続してほしい。
という意見になる。
これは仕方がないことだと思うが、
そこに美辞麗句や万人がうなずきうる意見が並んでいたとしても、
いや、そこにそういった言葉がならんでいるからこそ、
明確な意見や要求がなされることもなく、
結局は、
意見を聞きました
という形に終わってしまう気がしてならない。
そしてその高校を支えようとする地域が何をする猶予もないまま、
高校再編がなされていってしまうことは容易に想像できる。
だから、協議会ではあえて笑いを誘う表現をつかってみた。
意見提案の原案に対し、
えっと・・・甘い言葉がならんでいて
蜂蜜漬けのチョコレートのよう。
と、言ってしまった。
・・・えらい表現をしてしまったもんだ。
この部分だけを切り取られたら、
超攻撃的な皮肉屋さんだと思われてしまうなぁ・・・。
一生懸命作ってくれた事務局にも悪かった・・・ゴメンね。
でも、佐久地域は高校再編について、
地域が喧々諤々で高校のことを心配しているっていう、
そういう姿を示さなければならないと思ったし、
協議会がナァナァな感じで行われていたと思われるのも嫌だし、
何より、将来の高校生のために、
地域全部で踏ん張っていると県に知らせる機会を、
逃したくはなかった・・・。
さて、その協議会で私は場違いながら色々と発言をしてきたが、
その発言内容に異をとなえるように
ある協議会員のから、
佐久地域の子どもは勉強をしない!
もっともっと勉強するようにしたい!
といった意見が強く出されていた。
やっぱり私に向かって言っているような気がするんだよね。
どうして私に向かってそう言うのか・・・
正直その時、わからなかった。
家に帰ってきてじっくり考えてみると、
ちょっとだけ
あぁ・・・なるほどぉ
と思うフシがある。
協議会で私が強く主張してきたのは、
中山間地の・・・定員割れしているような高校に、
地域の協議会のようなものを
早急にそれなりの力をもって作る
ということだった。
それはすなわち、中山間地の高校を存続せよ。
ということに聞こえたのだと思う。
うん。間違っていない。
そしてそれを裏返せば、
佐久市内にある普通科高校こそ再編すべきだ!
と言っているように聞こえかねない。
もし、私の発言がそう聞こえたのだとしたら、
大学進学を目標とする高校の存続を強く訴えられても、
なんの不思議もないな。
なるほど・・・会議での発言とは難しいものだ。
私の考えや今までの活動などは
そこに乗ってくるはずもない。
なるほどぉ。
一応、自分の紙面だから主張しておくが、
別に、佐久市内の普通科高校を再編しろとは思っていない。
ちなみに私はその経験からも、
この佐久地域が学習面において切磋琢磨して、
より高みを目指そうとする意欲に欠けることを、
常々、このブログでも主張している。
長野県内でいえば長野市や松本市なんかと比べても、
もっと学習して得点をあげてより高度な学習を!
と思っている人は少ないかのような模試の結果も見ている。
正直いえば、
その協議会員の方がおっしゃることは、
私の根本的な思いでもある。
読んでもらえばわかると思う。
でも、私が問題としているのは記事に書いている通り、
学習で高みを目指したい人が不遇な環境にある
ということだ。
だから、学習したいと思っている子どもに、
その機会を与えるための地方教育行政であってほしい・・・と。
ただね。
学習で高みを目指したいと思ってない人もいるわけだ。
その子どもたちに、
1つの価値を押し付けてしまうのは、
大人の力量不足を示すようなものだと思ってしまうわけ。
だから、
学習で高みを目指す人の学習環境を整える
のと同様に、そして同時に、
そうでない価値観を持っている子どもたちの環境も
整えてあげたいわけだ。
多様な価値観を認めることを是とするならば、
それを制度化しないわけにはいかないでしょ・・・
つまるところ、私の求めているのは、
価値観の多様化に対応できる高校再編なのである。
そんなことはわかっている!
と言われてしまうが、
私もそんなことはわかっている。
でも、どこの場所も・・・
県教育委員会も、この協議会も各高校も各市町村も、
地域の生徒・児童・保護者も・・・
みんな良い結末というのはおそらくわかっている。
が、そこに至るまでのちょっとしたノリシロが、
みんな少しずつ足りないんじゃないかなぁ。
線引って大事だと思うけど、
線があるからこそ、
そこを越えたやさしさは善意のヨリシロとなって、
お互いの優しさを連鎖させていくのだと・・・
綺麗事を言っておしまいにしよう。
議会広報編集調査委員会まであと10日
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