1月になると各地区でどんど焼きが行われる。
しめ縄飾りなどを子どもたちが集めてきて焼く。
昔はその場所で甘茶を作って、
お小遣い稼ぎをしていたとの話も聞いた。
どんど焼きは防火上の観点からも、
消防団がだいたいついていてくれる。
そんなこともあってか、
水量の豊富な河原で実施することが多い。
私の住む川久保地区も、
毎年、竹を切りにいったり、組み立てたり、
河原の草刈りをやったり・・・
だが、今年のどんど焼き開催については、
おおきな変換期になることが予測される。
いや、社会的な変換をするわけではない。
台風19号被害のために、
佐久穂町では川の流れが変わってしまって、
いつもの河原がなくなってしまっているのだ。
だから自然的な要件によって変革を迫られているわけだ。
今年のどんど焼きの中止という選択も考えられるが、
私個人としてはこういうときこそ、
日本文化におけるハレの行事はやったほうがいいと思っている。
だから、
子どもたちや地域が元気になる切っ掛けになるならば、
どんど焼きは大いに実施すべきだと思う。
でも、実際に実施すべき河原がないということもある。
これについては2つの代案が考えられる。
1つは地域の融合による共同開催。
実施場所がある地区と相談をして共同で開催するわけだ。
もうひとつは、
田んぼでの実施。
実は、すでに河原でなく、
田んぼでどんど焼きを実施している地区はいくつもある。
これについてはめぼしい田んぼの所有者との交渉が必要だ。
私としては、どんど焼きの河原開催が難しいようであれば、
とりあえず今年に関しては一時的に、
どこかの田んぼをお借りして実施することがよいと思う。
なぜなら、
地域行事・学校行事というのは、
一旦とぎれてしまうと、
復活することがほとんどできなくなってしまうからだ。
昨年同様という、
いわゆる昨同病と私が揶揄している現象は、
こんなところにもヒョッコリ顔を出す。
昨年実施していなければ、
もうずっと実施しないというのが実情なのだ。
地域の行事というのは、
担当者にとって見れば大変なことであるのは百も承知。
でも、そこを支えようとする気持ちが、
地域にまだ残っているのであれば、
できる限りその意志は尊重したいと私は思う。
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