3月13日に行われた一般質問の私の分。
詳細の質疑のやり取りは、後日にまた記事をあげる。
今回はその要約前半。
佐久穂小中学校の学力把握について。
まず、学力について簡単に説明。
今では学校教育の評価というのは、
絶対評価というものが用いられる。
これは他と比べでできているかどうかを見る
相対評価と異なるものだ。
中学生の場合の相対評価というのは、
具体的に成績を並べた時、
通知表の5が上位7%、4が次の14%。
下位の7%が1で次の14%が2。
それ以外は全部3・・・というのがかつての基本だった。
それに対し絶対評価というのは、
建前としては、
理解度や実践度で評価を決めるといったもの。
これ・・・そもそも普通の人にできるか?って思う・・・
というか、それで相対評価から抜け出せるのか?
いずれにせよ、
学校現場はがんばってはいるものの、
母集団によってその評価は左右されることは否めない。
さて、そんな状況の中で統計学上の問題といえるのは、
その母集団の数となる。
佐久穂小中学校の場合はどうかというと、
この点についてだけ言えば、
以前の2中学校・4小学校のころと比べれば、
圧倒的に改善されているといえる。
が、もっと広い範囲で考えれば、
現在の佐久穂小中学校はよい状況であるとは言えない。
さらに、
1つの町に1校しかなく他との連携も取りづらい・・・。
つまり母数を増やすことができぬ。
しかも今後これは状況が悪くなることはあっても、
良くなることはまず考えられない。
で、佐久穂小中学校が他の小中学校と比較した上で、
自校の学力の程を把握するための手段は、
統一的なテストしかない。
それが、
文部科学省の行う学力学習状況調査と、
多くの学校が実施するいわゆるCRTというテスト。
前者は調査のため小6と中3にしか実施されない。
CRTは外部業者のテストなので、
採用さえすれば小1から実施できる。
佐久穂町ではこの費用は町が負担している。
まぁ、それだけでも好感は持てる。
さらに学年によって、
この成績をもとにして多様な対応をしてくれている。
が、
そんな尽力を我々は知ることがない。
あれだけキャリア教育や英語教育、修学旅行などの行事を
「佐久穂教育」という全戸配布のお知らせで、
佐久穂町の全体に知らせているのに、
学力に関してはあまりにも紙面を割いていない。
その点については、
もっともっと地域に学校としての本質的な情報を、
フィードバックすべきだと主張した。
話が少しそれた。
もとに戻す。
先生たちの尽力は感謝すること限りない。
しかしながら、現実問題として、
このテストだけでは、
中3生・・・佐久穂中学校ならば9年生が、
高校入試に望む際は、
残念ながら心もとないと言わねばならぬ。
心もとないのは、生徒自身、保護者はもちろん、
実は現場の進路指導をする先生たちも同様だろう。
きつい言い方をすれば、
学校の定期的なテストだけで、
適正受験校を判断するわけだから・・・。
少ない情報の中で人生の決定を補佐しなくてはならない。
誰一人、15歳の春につらい思いをさせたくない。
だから、情報不足は・・・みんな辛い。
実際はどうやって進路指導をしているのか?
正直、今までの学校の持つ実績と先程述べたようなテストで、
なんとかかんとかやっているのが現状だと思われる。
だからこのあたりを上手にできないものかと考えるわけだ。
一般質問では言及できなかったが、
佐久穂町教育委員会を中心として、
南佐久郡の教育委員会が協力して、
ほとんどの中学校で行われる12月総合テストを、
南佐久郡の中学校が同じ問題を使用する様に、
協調してはどうかと・・・。
さらに、佐久穂町教育委員会に提案したのは、
いわゆる
吹きこぼれ対策。
もっと学習したい!
もっと上の学力をつけたい!
という子どもたちにその場を提供できないものか・・・。
私が考えるに教育格差というのは、
学力下位層の問題によって発生するものではない。
むしろ学力上位層の受け皿の有無によって、
生じるのではないか・・・。
佐久穂町教育委員会にはこのあたりは理解してもらえず、
けんもほろろにあしらわれた・・・というか、
明確に「考えていない」と言われてしまった。
本当にそれでいいのか?
佐久穂町!
それが教育を大切にする
子育てを支援すると主張する町といえるのか!
本日、佐久穂中学校卒業式・総務文教委員会審査2日目
明日、佐久穂小学校卒業式
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