7月19日木曜日に、
佐久穂小学校の5・6年生に向けた、
情報リテラシー講座を、
保護者も聞けるということで行って聞いてきた。
保護者の参加は10人に満たないぐらいだったが・・・。
最近の小学生も、自宅のWifi環境・・・
つまりインターネットができる環境下で、
ゲーム機を使った通信をしていることがよくあるという。
そしてそれより多いのが、
保護者の所有しているスマートフォンやタブレットを使った、
インターネットへのアクセス。
率直な意見を申し上げれば、
自分のスマートフォンやタブレットを子どもに使わせること自体、
大問題なのではないかと思う。
情報リテラシーがどうのこうの・・・というより、
私個人としては、
プライベートの問題をまず先に考えるべきでは?
と思う。
親が子どもにスマートフォンを使わせてしまう・・・
ということは、すなわち、
情報がそのスマートフォンに入っている入っていないに関わらず、
個人情報が含まれているかもしれないものを何の警戒もなく、
他者に・・・肉親と言えども・・・無防備に見せているということだと、
私は思っている。
まず、そういった親の態度や認識から変えていかねば、
自分の子どもはプライバシーの感覚のない人に、
なっていってしまう気がする。
自分の息子がそうなっていくのを見るのは、
私は嫌だ!
人の家に行って、勝手にその人の家の、
冷蔵庫やタンス、
貴重品が入っているかもしれない引き出しを開けるような・・・
そんな子どもに育ってもらっては困る!
恥ずかしい!
たかがスマートフォンぐらいで・・・
と言われる人もいるかも知れないし、
確かにそうかもしれない。
でも、私はそこに因果関係を見出しているし、
教育現場にいた中での私見ではあるが、
最近、所有権についての概念が薄い児童生徒が多い気がする。
教室にある先生の机を勝手に開けたり、
クラスメイトの筆箱から勝手に鉛筆を借りたり・・・。
人のものを自分のものとしてしまったり・・・。
窃盗なんだけどね、それ。
話が熱くなったかな?
ちょっと落ち着いて!
そのときに貰った資料が面白かったので紹介。
アメリカ教育省の研究結果というもの。
親が子どもに影響する要因について調べたものらしい。
子どもの学校の成績と正の相関がある要因は、
親の教育水準、
親の社会的経済的地位、
親がPTA活動をやっている、
家に本がたくさんある・・・など。
これらの状況であると学校の成績が良くなる傾向があるという。
逆に・・・といっていいのだろうか?
よりよい環境に引っ越した、
幼稚園に入るまで母が仕事につかなかった、
よく美術館につれていった、
ほとんど毎日親が本を読んで聞かせた、
などは、相関関係が見られなかったという。
特に最後のものが顕著だと言えるかもしれない。
本が家にいっぱいあると成績がよくなる傾向があるが、
親が読んで聞かせるという行為についてはその関連性が見られない・・・。
つまり、そういうことのようだ。
親のあり様は子どもに影響を与えるが、
親が子育てどのような行為をするか・・・という影響はあまりないということ。
その資料では、こうまとめられていた。
親が「何をするか」より親が「どんな人か」
実はこれは日本の教育業界では、
誰もが当たり前のことだと思っている。
有名な言葉で、
親の思う通りに子どもはならないが、
親のする通りに子どもはなる!
というものがある。
それでも良かれと思って子育てという行動を起こすわけだが、
私はそれを否定するものではない。
ただ、その行為を無駄に終わらせたくないと願うばかり。
今回は情報リテラシーの話だから、
その話の中で考えるに、
親が子どもの認識できる範囲で、
というか、認識できる範囲のみで、
情報機器に対してどのような認識をもって何に利用しているか?
を、改めて考えて、自分をかえりみることが必要なのでは?
必要なのでは?というよりも、それしかできないのでは?
他人と過去は変えられない!
それが我が子であったとしても別人格である以上、
子どもを変えていくことは難易度が高すぎる。
だったら、
自分を変えて行くほうが、
簡易的で効率的な方法なのではないだろうか?
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