高校授業料の無償化は、あれやこれやあったものの、もう7年ぐらいになるか。
今では高所得者の無償化が外れたり、
学校が直接、補助金をうけれるように制度化されたり、どんどん精査されている。
前々回でも書いたとおり、
親の元に子どものためのお金が振り込まれるのには
ちょっとした疑問や不安があるので、そういった意味では、
より子どもたちに直接的な支援となってきている。
話は変わるが、
人口規模が小さい地方議会であればあるほど、
その仕事は政治というより、
行政のチェック機能の方が大きくなる傾向がある。
それでも選挙ともなると、行政の長である首長ばりの公約?を掲げる。
それは一面で目や耳に心地よいから当然である。
で、その地方議員の公約らきしもので
最近ちょくちょく見られるのが
給食費の無償化
である。
ここでは、「給食費」についての発言は置いておいて、気にかけたいのは
無償化がすばらしい政策となりうるか?
ということだ。
ある獣医さんのサイトで読んだことがある。
犬猫に幸せになってもらおうと、
飼い主がいない犬猫に予防接種や去勢手術などを施して
無償で提供をするというボランティアをやっていたが、
結果、もらわれていった犬猫のその後を調べると、
再び捨てられたりと、不幸になっている例が多々あったそうだ。
そこで、せめて予防接種や手術にかかった費用をいただくようになったら
圧倒的に大切に飼う飼い主が増えたそうだ。
あくまでも、単なる事例に過ぎない。
個人的な考えかもしれないが、
人は無償であるがゆえに
無責任で感謝の心が希薄になり、
最後にはわがままになってしまう気がする。
それが当たり前だと感じられるようになればなるほど
ずうずうしく文句を言ってはばからなくなる。
そういう一面があるのではないか。
そういった意味では、
「無償化」という言葉の魔力に取り付かれ、
それが当たり前になっていかないようにしたい。
・・・ 町長選・町議会選の告示まであと60日 ・・・
コメント