中部自動車横断道。
4月28日を間近にひかえ、開通プレイベントが行われたわけだが、
せっかくだからこれを機に、
長野県の道路事情というのを少し考えてみたい。
私の実家は名古屋市。
信州大学に入学後、1年間は松本市に一人暮らし。
その後、就職するまでは長野市の北側?といっていいのか?
善光寺や県庁あたりというか、教育学部の北側に住んでいた。
信学会に就職後、再び松本へ。
一度、須坂市に住んで、再び松本・・・。
で、現在の佐久穂町に住むことになった。
こういった経歴の中で、
道路事情の変化を目の当たりにしてきた。
松本市にいる頃は、名古屋方面にとても行きやすかった。
中央高速道を利用する方法はもちろんのこと、
学生時代は国道19号をタラタラと走って岐阜県を抜けて名古屋へ帰ったこともあった。
この移動について、私は不快感を覚えたことがない。
また、松本市から長野市に向かうにあたっても、
学生時代はまだ長野自動車道が開通していなくて、
また、開通後も高速代をだせないことから、
せっせとやはり国道19号をクネクネと走っていった。
これもそれほど不快感を感じた記憶がない。
ところが松本市から上田市・佐久市に向かうのはなかなかどうして、
学生当時は、心的なハードルが高く感じた。
今思うに、おそらく、
高速道路でもないのに有料道路!
というのがその要因にあったと思う。
松本市から上田市に向かう際は、有料道路を避けて、
青木峠という峠道を走った記憶がある。
佐久市方面について言うと、行った記憶がほとんどない。
あくまでも大学生のときの話。
就職後や結婚後は、
有料道路に関するイラッと感はそれほどでもなくなったが、
現在でも、
高速道が名古屋ー松本ー長野(更埴)ー上田ー佐久となっているわけで、
大学生の時にそう感じていたことと現在の高速道事情をあわせて考えると、
やはり中信地区と東信地区の隔たりは大きいと言わざるを得ない。
また、父の病気や葬儀の関係で、
佐久穂町から名古屋へ何度も往復をしたが、
その際もやはり、スムーズに移動できるという実感はなかった。
佐久穂ー望月ー笠取峠ー新和田トンネルー岡谷ICー名古屋・・・
つまり高速道路にのる前に、
峠と有料トンネルを通過しなければならない。
これもまた、心理的隔たりを感じた。
実は、平成32年の夏頃に三才山トンネル有料道路が、
前倒しで無料化が実施されるという。
また平成33年の夏頃には新和田トンネル有料道路が
やはり、前倒しで無料化される予定である。
この2つはどうやら地元の要望がつよかったらしいのだが、
それと同時に、
やはり中信地区と東信地区の隔たりを少しでも取り払いたい、
という思いがそうさせたのではないかと思う。
長野県は、魚の背骨になりうるべき国道18号と国道19号20号、
そして、それに沿う形の中央高速道路と長野自動車道、関越自動車道、
といった道路を、
県の南北に着実に開通させてきた。
次は、魚の肋骨になるような、県の東西、
つまり、横の地区の繋がりを大事にする道路を、
整備していく段階に入っている。
伊那と木曽をつなぐ権兵衛トンネル然り。
松本から岐阜の高山に抜ける安房トンネル然り。
先に述べた中信と東信の連携トンネル無料化も然り。
そして、今後もさらなる整備をはかる必要もある。
私個人の希望を言えば、
縦の道として、
山梨にある中央自動車道までの中部自動車横断道の延長と、
横の道として、
佐久穂町から群馬県上野村に抜ける十石峠トンネルが
必要だと思うし、強く開通を望むわけだ。
議会改革特別委員会、当日
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