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破れ障子のスキマから?

サラリーマンをやめてから自宅の北西にある部屋を仕事部屋にした。

その部屋を通常の居場所にしてから、

初めての冬・・・。

寒い。

これほどまでに寒いのか・・・。

改めて太陽の偉大さを知る。

光と熱がおなじエネルギーなのだという実感も。

 

さて、現在、その寒さに拍車がかかっている。

いや、

正確にはなんとか元の状態に戻したと言ったほうが正しいか・・・。

冷気が入ってこないように

小さな毛布が大活躍をしている。

 

話は数日前にさかのぼる。

基本情報を2つ。

私の仕事場は和室である・・・ということ。

わたしの妻は教員で、小学校1年生の担任である・・・ということ。

 

・・・

妻が私に言った。

「ねぇ、パパの部屋の障子・・・貸して?」

・・・障子を貸す?

何だそれは?と思いつつ、即答承諾。

妻は気持ちよくありがとうと言いながら、

早速、ゴソゴソと障子を外し始めた。

 

一応、使用用途を聞いてみる。

なんでも国語の単元で懐かしの、

たぬきの糸車!

をやっているらしく、障子を知らない子どもがいるとのこと。

だから、学校に障子を持っていって見せるのだそうだ。

 

あぁ学校の先生というのは色々と大変だなぁなんて思っていたら、

その直後に障子の偉大さを知ることとなった。

さむい!

部屋がとにかくさむい!

どんどん冷気がはいってくる・・・。

あぁ、障子って偉大だったんだ・・・って実感した。

仕方がないので、障子一枚分を覆い隠す大きさの毛布を、

家の別の場所から調達。

早速、がびょうで設置して、障子の代わりにした。

 

頑張れ!毛布!障子が帰ってくるまでの辛抱だ。

 

その数日後、

ちょっとした用事で妻の仕事場・・・つまり小学校へ。

外から誰もいない1年生の教室がチラリと見える。

そこには私の元から出張していった、

障子がたたずんでいた。

早く帰ってこいよ・・・

障子にも毛布にも元の仕事をさせてあげたからな。

 

そのとき、あることに気づく・・・

障子が破れている!

1か所、豪快にあながあいている!

あぁ・・・なんてことだ。

 

そして、私は妻に聞く。

子どもが破いてしまったのかい?って。

妻は冬の寒さを吹き飛ばせるぐらい明るく、

「ちがうよぉ!」

・・・。

???。

へ?

どういうことだ?

そしてさらに妻はいう。

「破れ障子のスキマから、

たぬきがのぞいているんだよぉ!」

・・・。

・・・。

 

あぁ、たしかにそう・・・だった。

たぬきの糸車・・・

たぬきがおばあさんの糸車を回すのを見て、

助けてもらった恩返しかのように冬の間に糸車を回す話だったか・・・。

そうか・・・

破れ障子のスキマから・・・か・・・。

 

これで私の部屋では、

今はすでに破れ障子となってしまった障子の出張延長と、

本来の仕事ではない毛布の残業が決定した。

働き方改革と言われる昨今、

障子と毛布の働き方改革は上手くいかないらしい。

 

そして、そんなことまでしている教員である妻の、

働き方改革はやはり障子や毛布と同じように、

きっと進まないのだろうなぁと思う・・・

そんな日常。

 

3月定例会まであと11日

 

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