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総務文教委員会審査とふるさと納税!

12月14日に総務文教委員会で

審査を任された議案について審査した。

 

総務文教委員会で審査を行う議案は、

主に役場の、総務課・総合政策課・住民税務課・こども課・生涯学習課が担当するもの。

総務課担当分は議案が6件、総合政策課分議案2件承認2件、

住民税務課分議案2件、こども課分議案1件、生涯学習課分議案1件。

実際、担当課に別れてはいるものの、

佐久穂町一般会計補正予算については実質的に議案は1件なのだが、

それぞれの補正予算部分について担当課ごとに審査している。

 

さて今回は、その審査の中の、

住民税務課から説明があったふるさと納税について確認したい。

そもそもふるさと納税のしくみがわかりづらいと思うので、

自学自習も兼ねてのおさらい。

 

例えば、私が小学生時代を過ごした愛知県T市の親友Y(サラリーマン)が、

佐久穂町にふるさと納税を5万円したとする。

ちなみにYは佐久穂町に対して私という友人がいるという関係でしかないが、

ふるさと・・・というものの、そこは制限がない。

そして、これは納税と呼ばれてはいるものの、実際は寄付行為。

佐久穂町の場合も「ふるさと応援寄附金」という名称になっている。

すると、お礼としての品物が送られてくる。

佐久穂町の場合、季節の野菜やリンゴ・ハム・お米・プルーンなどから選べる。

さらに、寄付をした証明書が送られてくる。

本来ならその証明書を使って確定申告をするのだが、

Yの場合はサラリーマンなので新しい制度であるワンストップ特例をつかって、

書類を一枚書いて身元確認書類を添付し、佐久穂町に提出しておくと、

確定申告をする必要がなく、

所得税(国の税金)と住民税(愛知県T市の税金)のうちから、合わせて、

48,000円が返還される。

ただし、所得税は当年の税金から返金されるが、

住民税は翌年払いだから返金ではなくて、納税が減額されることになる。

 

Yの立場から見れば、

5万円の寄付で48,000円の税金が実質減額された上に、

返礼品が届くわけだからお得なわけだ。

ただし、Yの本来の納税額が0円だったとすると当然だがお金は返ってこない。

たんなる寄付行為で返礼品をもらった・・・ということになる。

あくまでも寄付によってほぼ同額の税金の値引きがされるということ。

まぁ、Yはサラリーマンなので0円ということはないが・・・。

あと、やはり無制限に値引きされるわけではなくて上限額も設定されている。

が、普通先の金額程度ならば、ほぼ同額が値引きされると思っていい。

さらに、Yは私のいる佐久穂町を応援することができるわけで・・・。

気分もなんだかイイ!

 

佐久穂町の立場で考えると、

本来存在しなかった財源が得られるわけだから、

財政的にとっても喜ばしいことだ。

返礼品に、寄付された金額の3割をかけたとしても、

寄付金の7割が入ってくるわけだから十分!

地方自治体の中には、この寄付の使用目的を決めて寄付を募っているところもある。

ちまたでは、特にネット上では

クラウドファンディングという寄付の方法も流行ってきている昨今、

目的別寄付(返礼品付き)というのは寄付される方とする方、

双方に付加価値を与えるからだろう。

ふるさと納税についてもそれをしない手はない。

 

で、問題なのは、愛知県T市の立場なわけだが、

これは住民税が減額になる分、税収が減るわけで

・・・少し痛い・・・。

ただし、人口が多い市町村は地方交付税交付金が0円のところもあるわけで・・・。

 

というわけで、これが大雑把なふるさと納税のしくみ。

だから、町民の皆さんは、

人口の多い財政が健全な市町村に住む知り合いがいたら、

ふるさと納税のしくみと佐久穂町を説明してあげてほしい。

そして、行政はその手続が面倒にならないような仕組みを組み上げてほしい。

クラウドファンディングで寄付金があつまるのは、

寄付者の思いを容易に形にできる仕組みがそこにあるからだから・・・。

 

委員会総括まであと3日

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