7月1日におでかけ議会の特別編として、
佐久穂町議員8名が、
北部消防署にお邪魔して研修と意見交換をした。
もちろん、この企画運営は、
佐久穂町議会の議会活性化特別委員会である。
この記事ではその前半部分の、
救急デモンストレーションを見た時の話をしたい。
デモンストレーションは2種類あって、
1つは私が希望したものだが、
救急車が現場で時間を必要とする事案の例というもの。
実際の事例にもとづいて、
5つぐらいの病院に搬送を断られるという場合の話。
決して病院が悪いというわけではない。
病院側も事情があって搬送を断るのだから。
たとえば、佐久地域では佐久医療センターが1番大きいのだが、
そこに救急搬送の全部が全部きてしまえば、
緊急性の高いものの受け入れに支障が出てしまう。
また、救護者の症状によっては、
搬送された後に検査をするわけだが、
その検査が人員的にまたは機器的に、
その病院でできるできるかどうか・・・ということもある。
搬送先の病院が決まらない限り、
救急車は現地から出発できないので、
そこに20分、30分と待機しているという状態が生まれる。
とはいっても、
佐久地域は医療機関に恵まれていて、
他地域と比べても救急搬送事情はとても優れている。
優れていて、こういった事例が発生するわけだから、
そのあたりの事情や状況を、
我々住民はしっかりと理解しておく必要はあるだろうと思う。
もうひとつは、看護学校の学生にも見せる、
救命救急士による特定行為の様子がわかる事例。
相手が人形とはいえ、鬼気迫る状況がそこにはある。
もちろん救護される方やその家族は辛いと思うが、
それを少し脇においておいて、
私としては、人の生死の境目に関わる職業である救命士の、
メンタルケアについてが心配だ。
自分がこうしていれば命が助かったのではないか?
という忸怩たる思いを赤の他人とはいえ持ち続けて、
しかもそれが日に日に増加する仕事なのだから・・・。
知ることで人は優しくなれる
それを忘れてしまわないように、
知ろうとすることを私はやめない!
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