スポンサーリンク

妻の付き添いから得た若者対応の一側面

2月22日、佐久市コスモホールにて、

佐久母親大会というものがあった。

妻が長野県教職員組合の動員で出席する関係から、

私もドライバーとして付き添った。

講演を聞いて個人的には違和感を覚えたので、

まずは母親大会なるものがどんなものかを帰宅後調べてみた。

 

以下、ウィキペディアの冒頭部の引用。

日本母親大会(にほんははおやたいかい)は、日本の反核平和の女性運動を基盤とした社会運動・教育問題の大会である。1955年6月に第1回大会が開催された。「原水爆禁止」「子どもの生命を守る」の訴えを原点としている。

現在のホームページはコチラで、

それによると参加団体は50にも及ぶという。

 

なんでこんなことを思ったかというと、

多分に日本共産党的な考え方が全面に出た講演内容だったからだ。

演題は、

若者を主権者に育てて、共に平和をつくっていくために。

東京都立大学大学院客員教授の宮下与兵衛氏が講演。

 

ここからはあくまでも私個人の感想。

 

議題の中心は、

若者が政治に関心を示し、行動できる土壌が必要だ・・・

ということだったように思う。

個人的にはその主張には大いに賛成だが、

同時に根本的ジレンマを認識せざるを得ない。

 

それはつまり、

現在の若者ではないものが持つ価値観に由来する政治的土壌だからこそ、

若者が政治に関心を示さないのではないか?ということ。

 

わかりやすく例えるなら、

多様性を認めようと主張する人たちが、

多様性を認めないという多様性を排斥しようとするような、

そんな矛盾を若者は呆れ顔で見透かしている・・・といった感じ。

 

若者は、今の思想家・活動家には残念なことながら、

冷ややかな視点と高い自然科学的思考を持ち合わせている分、

騙されにくく育ってきている。

 

だから若者でない何者かが押し付ける

政治に関心を示して行動しよう

という価値観を声高に主張すればするほど、

若者を自分たちの主張に利用するんじゃないよ!

という反感を買ってしまう結果になっているのだと思う。

それが善意善意としていればしているほど、

距離感が近すぎて、

もはや新興宗教の勧誘に見えるまである。

 

私としては、

教育分野で過ごしてきた時間が長いこともあって、

それぞれの主張の是非はともかくとして、

方法論的に非効果的な選択をわざとしているように思えてならない。

 

宮下氏の講演内容についても同様。

若者の言葉や考え方を聞いて、

これではいけない!という正義感から、

なんとかせねば!と思っているのだろうが、

若者の今の考え方を否とする前提の考察は、

若者にとってはあまり意味をなさないか共感しない。

ましてや宮下氏の価値観に納得感がなければ、

若者のほとんどはその言葉に耳を傾けないだろう。

 

私も職業柄、若者を相手にすることが多いので、

反面教師という意味では、

大いに価値のある講演であったように思う。

私もすでに若者ではない方に組み込まれているわけだから、

おせっかいが価値の押し付けになりやすい年齢だと、

自覚して若者たちに対応していかねばならないと思った。

 

議会改革特別委員会まであと3日

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました