1月27日、16:00から、
佐久市浅間会館にて、
佐久市議会との交流事業として合同研修会が行われた。
今年は佐久市議会が担当。
内容は佐久総合病院総括院長の渡辺仁氏による
佐久の地域医療について
という講演。
佐久病院の歴史に沿いながら、
医療の変遷や今の課題についてお話をいただいた。
質疑の時間に当然ながら質問。
その後の意見交換会でもお話を聞かせてもらった。
その内容についてをこれから書く。
現在の人口減少は止められないということは皆薄々感づいている。
佐久市はともかく、佐久穂町を含む南佐久地域では、
当然それが急速に進む。
渡辺氏の説明の中で目からウロコだったのが、
小海分院や村の診療所に見られる傾向として、
高齢者人口の減少という問題があるということ。
もう、働き手がいないとか、
高齢者が多いとか・・・そういうレベルは通り過ぎている、
ということだ。
これが進めば、当然次にくるのは、
患者の減少。
私達のこどもたちの時代は、人口減少地域では、
いわゆるビジネスとして病院が成り立たなくなるのは明白だ。
そうすると、どうしても政策というのは、
自転車操業的かつ対処療法的になってしまうので、
その状況になってから対応する・・・なんてことになりがち。
でも、それでは遅いと私は思う。
容易に未来が想像できるのであれば、
それを見越した手立てを今、
子どもたちのために打っておかねばならぬ・・・と思うわけだ。
だから渡辺氏にそのあたりのアイデアを聞いてみた。
正直、良策というのはないが、
今の佐久病院がやっている出張診療所体制の充実が、
ひとつの答えになるのではないかとのことだった。
そこに潜在的にある問題点は、
地域医療の協働体制の確立と医療分野の棲み分け。
総合診療を担当する医師の確保と勤務体制の整備。
医療体制構築のためのお金の確保。
渡辺氏と話をした内容をまとめるとこんなところか・・・。
特に印象的だったのは、
医師の確保はカネではない・・・というところだ。
これは教員不足問題にも同様のことがいえる。
今の人達は大金で自分の人生の切り売りは絶対にしない。
だからこ、医療体制の中の出張診療所の医師である必要がある。
自分のライフプランを考えたときに、
社会の生贄にならなくても済む道が残されている必要が、
これからの人にとってはとても大事な要素であるということだ。
まだまだ、書き足りないし、
なんなら自分自身の考えもまとまりきっていない。
まぁ研修というものはそういうものだろうから、
今回はこのあたりで・・・。
コメント