5月22日に佐久穂町議会臨時会が開かれた。
審議される議案は1件。
道の駅建設工事に関する請負契約の締結だ。
21億円もの資金投入ということになる。
ここでの建設工事は、
道の駅の建物そのものの分だ。
駐車場や外構工事、道路工事等は含まれていない。
デジタル田園都市国家構想交付金の対象に選ばれたので、
枕詞に長々と上記の内容が付く。
10億ほどの借金が可能でその半額ほどが交付金となる。
こういったものを見ると、
真っ先に思いつくのは、
21億円がどうやって導き出されたか?
ということだろうと思う。
車やPCのようにデキアイのものを買うわけではないから、
当然、工事内容を積み重ねての21億円なはずなのだが、
それについての詳しい説明がないのが、
今の行政の一般的な取り扱いになっている。
なってはいるが、
それでは何をもって議員は賛成の手をあげればよいのか?
という、根本的な問題へと帰結してしまう。
結果としては賛成多数で可決されたわけだが、
タイムスケジュールとしてもギリギリなので、
多少のしかたなさは感じるものの、
いまひとつ納得度がない。
とはいえ、納得しないからといって、
事業を止めるというようなこともできないのが現状。
だから、道の駅事業特別委員会があるのだ!
といえば、そうなのだが、
時間は誰にも止めることはできず・・・
なんだか流されている自分を発見する。
夏目漱石がその著作の草枕の冒頭にて、
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに、人の世は住みにくい。
と書いているが、
なんだかそれを強烈に実感した1日であった。
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