スポンサーリンク

地方政治の未来と民主主義の過去?

11月3日に、

佐久穂町地域いきいき健康クラブ主催の

メリアワンダーが、

また11月27日に、

佐久穂町議会主催の

佐久穂町議会意見交換会が行われる。

11月に入ったので、

いよいよ事前打ち合わせやらなんやらで忙しくなってきた。

 

この日は、メリアワンダーの事前打ち合わせと、

自分は担当ではないのだが、

請われて議会意見交換会の分科会打ち合わせに

参加してきた。

 

佐久穂町議会意見交換会は、

基調講演と3つの分科会で構成される。

3つの分科会というのは、

地方政治の未来・佐久穂町の未来・こどもの未来

という3つのワークショップを実施するもの。

 

このうち私は、

こどもの未来についての分科会を担当するわけだが、

意見交換会の実行委員としても、

今回の技術的な側面の役割を担っている立場としても、

他の分科会の打ち合わせに請われれば参加するようにしている。

今回は、地方政治の未来に関する分科会の

具体的なワークショップの運び方の打ち合わせに参加したわけだ。

 

私としてはこのワークショップを通して、

まずは、佐久穂町議会に関して、

その存在と仕事を知ってもらいたい・・・

と思っている。

まずはそこから。

 

そして、

ワークショップに参加した人にまずはそれを知ってもらうことで、

現状の地方政治の危機的状況を肌で感じてもらえたら、

と思う。

地方政治というのは役割が増加しているにも関わらず、

その構造は人手不足・なり手不足という、

大きな問題を抱えている。

単純に地方政治を支えることができる人材が、

首長であれ議員であれ、

不足しているのが現状だと私は思っている。

 

労働はもちろん責任に対する報酬が少ない。

他にも苦味は豊富でも旨味は少ない。

そもそもその職をこなす前に、

選挙という非常にストレスのかかる段階が、

そこには大きな壁となって横たわっている。

できてごく普通・・・

偏りがあるだけで不満の嵐・・・

未来を読みきれず失態をすれば非難轟々。

誰が好んでこんな仕事を選ぶというのか?

 

じゃぁ、地方議員なんてなくていいんじゃない?

という意見があるのもわかる。

 

だが、勘違いしてはならない。

当時、もっとも民主的で理想的なワイマール憲法のもとで、

ドイツナチスのヒトラーは生まれた。

ヒトラーの非道さは語るべくもないが、

それを生んだのは間違いなくドイツ国民全員だ。

 

1つの国ですら、

こんな事象が起こりうるのに、

それよりも少数で構成される集団である地方政治に、

それが起こらないと誰が断言できよう。

それが起こったときに、

ソレハワタシノセイデハナイ!

と無責任に言ってしまっている自分を、

想像したい人はいないはずだ。

 

ああしておけばよかった・・・

こんな準備をするべきだった・・・

という危機回避は、

災害だけに限ったことではない。

むしろ人災にこそ警戒すべきであるし、

その確率的な可能性は災害よりも高いのは想像に難くない。

その危機回避の結果の民主主義なのだと、

改めて思う。

 

第2次世界大戦中のイギリスの首相、ウインストン・チャーチルが、

‘Many forms of Government have been tried, and will be tried in this world of sin and woe. No one pretends that democracy is perfect or all-wise. Indeed it has been said that democracy is the worst form of Government except for all those other forms that have been tried from time to time.…’

多くの政府形態が試されてきたし、これからも罪と災いのこの世界で試されるだろう。誰も、民主主義が完璧であるとか、すべてが賢明であるとかいうことはない。実際、民主主義は、時折試みられてきた他のすべての形態を除けば、最悪の政府形態であると言える。

これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にもできない。実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことができる。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば・・・。

と、演説をしたが、

その最悪の政治形態の最良の側面は、

その責任が少なくともそれを構成する民衆に帰されるシステムだ

ということだろう。

 

本日、佐久穂町意見交換会分科会A打ち合わせ

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました