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ヒトラーと鬼舞辻無惨と選挙と主権者教育!

6月9日は一般質問が10:00から開催される。

それに先んじて、

8:55から9:30まで佐久穂小学校に行って授業をしてきた。

以前から計画している佐久穂小学校6年生の

町民の願いを実現する政治の校外学習、

その議会傍聴と庁舎見学の事前学習としてである。

 

小学校側から依頼された内容は、

①議会とはなにか

②何を見学するのか

③傍聴のルール

を話してほしいとのことだった。

とはいえ、それは私にとってあくまで枝葉のこと。

私としてはせっかくの機会だから、

主権者教育の一環としての授業を組みたいと考えた。

 

そこで、まず、

モラル・マナー・ルールについての話をした。

政治の世界というのはルールの世界であるということを、

まず知ってもらいたいわけだ。

お金を使うにも、制度を決めるにも、厳しいルールに基づいている。

だから、ルールに沿った運営が必要とされる。

 

面白かったのは、私の質問に対する子どもの返答。

学校は、モラル・マナー・ルールのどの世界か?

即座に子どもは答えた。

ルール!

なるほど、子どもたちにとって、学校はルールなんだ・・・。

だから、社会に出てから困っちゃうんだねって私の実感。

 

私が思う学校はマナーの世界だ。

これはマナーを身につけることでモラルへと昇華させるためのものだ。

授業前にあいさつをする。

あいさつ運動なんか、典型的な例だ。

廊下を走らない・・・なんてルールじゃない。

だって、走ったって罰則がついてこないでしょ?

先生に注意を促されるだけじゃん。

走って取り返しのつかない事故がおこったら、

それこそルールの中で処断されることになる。

 

だからその前段階で失敗をたくさん重ねながら、

モラルを作り上げたり、

ルールを守るのが当然であるところまで持っていったりする・・・

それが学校の役目なのだと思っている。

ざっくりだが、

モラルは家庭で熟成させ、

マナーは学校で身についけ、

ルールは社会で対応する・・・といった感じ。

 

さて、そんな中で、

おそらく当時一番民主的で国民に寄り添った憲法である、

ドイツのワイマール憲法のもとで、

独裁者のヒトラーが誕生したという話に触れた。

きつい言い方になるが、

ヒトラーを生み育てたのは、当時のドイツ国民。

それはなにもドイツ国民が悪いわけではなく、

我々も同様にその危険をはらんでいるということを、

子どもたちに理解してもらいたかった。

今の民主主義に選挙制度と

均衡と抑制のシステムが導入されているのはそのためだ。

 

というわけで、

あとは国の制度と佐久穂町の政治の制度について紹介。

町長を始めとする行政側と、

対をなす形で存在する佐久穂町議会。

ここで小学校から依頼された①②③を説明した。

 

6年生の保護者の方は是非、話を聞いてみてほしい。

おそらく彼らはこう言うはず。

かっこいいからといって、やさしいからといって、

鬼舞辻無惨を町長にしてはいけない!

・・・と。

ふふふ。

鬼舞辻無惨にそのあと意味もなく殺害されたとしても、

それを選挙で選んでしまったのが君たちであるならば、

その責任は君たち自身が負わなければならないんだよ。

だから、しっかりと学習をかさねて、

選挙に行って、

自分の判断で自分の意思を任せる人を決めなくちゃいけない。

あとで文句を言うのは誰でもできる後出しジャンケンだし、

それこそ文句すら言えない状況になったら目も当てられない。

 

話が難しいかったとは反省しているが、

この時の記憶が、いずれ時間を経て、

どこかで思い出してくれるとありがたい。

話を真面目に聞いている彼らをみていると、

きっとその日は来るだろうし、

佐久穂町の未来も捨てたもんではないなぁって思った。

 

本日、総務文教委員会審査1日目

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