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理科と社会と教科書と?

佐久穂町立佐久穂中学校で、

5月20日に中間テストが実施された。

佐久穂学習倶楽部を運営している私としては、

部員の健闘を期待しているところだ。

 

さて、突然だが、

中2の息子が面白いことを言ってきた。

社会と理科で、全く同じ答えで、全く同じ問題が出た。

何でしょう?

とのこと・・・。

 

答えを考えたい人も、そうでない人も

ここで下にスクロールせずにしばし考えてほしい。

一応、ヒントを言っておくと、

理科のテスト範囲は、大地・植物の細胞、

社会のテスト範囲は、地理の日本の姿、

日本全体の地形や人口・産業などの総括のところだ。

 

ちなみに、中学校は今年度から教科書が改定された。

現実的には、

中学2年生は理科の教科書は新板で、

社会科の地理・歴史の教科書は、1年生のときに配布しているので、

過去版を使用している。

とはいえ、移行措置で、新しい教科書の部分も学習するように、

文部科学省からは指示されている。

 

さて、おわかりいただけただろうか。

 

答えは、

液状化。

問題としては、地震の際に起こる現象を答えよ・・・

といった感じ。

 

なるほど。

 

私の頃の教科書にはおそらくなかった言葉。

液状化とは、

地震の揺れによって硬い地盤が液体状になってしまうこと。

これによって、大きい建物が傾いたり沈んだりする。

最近、地震の災害報道をみるとよく出てくる言葉ではある。

これが、今や、社会の教科書にも、理科の教科書にも出てくる。

それがたまたま範囲が一緒になったために、

かぶってしまったものと思われる。

 

改めて教科書の中の言葉や語句を見てみると、

教科書ですら、その時々のトレンドが見える。

むしろ、教科書だから意図的に学習内容が変化しているともいえる。

ここ最近は災害に対する学習の重視という傾向が見られる。

東日本大震災を始めとする大きな地震、

台風やゲリラ豪雨による土砂災害、火山の噴火など、

教科書で取り上げるには十分な状況である。

 

ところが、学校教育において、

それを学習するような、

例えば災害科なんて教科があるわけではない。

だから、こうやって様々な教科に、

スパイスのように散りばめられている。

 

普通、教科書は自分の子ども時代のものしか見る機会がない。

どの世代も学校教育を受けてきていれば、

教科書を使うのは当然のことなので、

すべての世代に共通しているものだと思ってしまうけど、

実は、それはとてもレアで狭いことなのだと思う。

 

子どもや孫がいる人は、

子どもや孫の学習のようすを見るついでに、

ちょっと教科書を見せてもらったりして、

自分の当たり前を考え直す機会にしていくといいかもしれない。

 

本日、佐久平環境衛生組合議会打ち合わせ会

 

 

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