11月13日に臨時議会が開かれた。
提出された条例案は2件で、
1つは町長・副町長・教育長の給与をそれぞれ、
15%・10%・10%減額するというもの。
もうひとつは補正予算案だ。
ことのはじめは茂来館の外にある野外ステージ。
図書館改修のための予算が余ったために、
予算組された事業の枠を超えて、これを設置してしまった。
新型コロナウイルス感染予防のために、
野外での図書館事業に使えるだろうという考えだったようだ。
だが、その決断や法的手続きについても、
また建物自体の法的に設置場所についても、
問題があったということで、
その決断をした人は設置の費用を返納し、
その野外ステージは撤去することとなった。
当然ながら佐久穂町としては、これを不祥事と判断し、
責任者の処分を・・・ということになったわけだ。
で、そのうち、
独断で事業を行った当事者はもちろんのこと、
その管理責任者である町長なども
給与を減額するに至ったわけだ。
それが今回の1つ目の条例案だ。
ちなみに佐久穂町の町長の給与は、
本来ならば750,000円。
現町長が就任した際に、これを緊縮財政などの理由から、
任期中10%減額し、675,000円とする条例改正を平成29年に行った経緯がある。
それを今回、今年度の3月までだが、
さらに675,000円を基準として約15%減額して573,000円とする。
といっても、こういったことは、
町長単独では判断できず、
佐久穂町特別職報酬等審議会に諮問をして答申を受け取る必要がる。
この報酬等審議会というのは、
町長や副町長などの給与額の改正を行うさいに設置される審議会だ。
佐久穂町の場合、その委員は8名で組織される。
佐久穂町特別職報酬等審議会条例によると、
公共団体代表者2名、農業経営者2名、商工業者2名、識見者2名となっている。
もうひとつの補正予算については、
この減額などの予算の変更と、
設置してしまった野外ステージの返納金や、
それを撤去するための費用を盛り込んだもの。
予算としては同じ事業の中で完結させないといけないらしく、
図書館費の補正予算ということになる。
議会はこれらの案を、1つ目は賛成多数で、
2つ目は全員賛成で可決した。
大前提として、こういったけじめについては、
他人に強要されるものではなく、自らの行動で示すのが私の中の道理なので、
別段、条例案に反対する理由もなく、
今後、こういったことの再発防止に努めてほしい
ということだけただただ強く思うだけだ。
ただ、一方でこうした町長などの給与の減額を、
アチラコチラで見るにつけ、
特に選挙のためと思われる給与の減額を見ると、
このままでいいのか?と思ってしまうのも確かだ。
安く働いてくれる人を自分の自治体のリーダーに選ぶ
という考え方を否定するつもりはないが、
安物買いの銭失い・・・的な経験をたくさんしてきた私にとって、
それは今となっては私にとって不安材料でしかないのも確かなのだ。
本日、全員協議会開催
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