9月24日、長野県PTA連合会のお仕事で信濃教育会館へ。
第2回活動支援委員会および、
研究委嘱担当者会に出席した。
出席したというより主催の立場だったり・・・。
長野県PTA連合会では、
推薦によって長野県4地区に1校ずつ、
中学校2校と小学校2校のPTAに研究をお願いしている。
この研究は2年継続の研究で、
テーマを設定して研究し、その報告を、
ハンドブックよりよいPTAに掲載したり、
PTA新役員研修会で発表してもらったりする。
どうしてもこういった研究をするとなると、
各PTAの独自色を全面に押し出して、
学習発表会的なものや我がPTA自慢話になりがちだ。
と、こんな書き方をしているが、
実はそれは至極まっとうなことで、
独自性を情報として共有できることのメリット、
研究を請け負ったPTAが
自分たちの価値を再確認できることのメリットは、
非常に大きいものだ。
だから全くそれはそれで問題がない。
が!
どうしてもそれは、
イベントの実施を元にしたものに偏ってしまいがち。
となると、この状況下で・・・
つまりイベントが実施できない状況下では、
研究そのものができなくなってしまう
ということになってしまう。
それこそ30年ちかく続けてきた研究委嘱。
ここに来て、おそらく初めて実施の危機を迎えている。
だが、私個人からすると、
独自性の情報共有にももちろん興味があるが、
ごくごく日常のPTA活動というものの各PTAの差異にこそ、
実は興味がある。
例えば、PTA活動のうち、
感覚的でも構わないが、
次年度の役員選出に何割ぐらいの労力と時間を割いているか?
なんてテーマは実に興味深い。
ただただ、次に繋げるためだけに、
PTA活動の8割の労力と時間を割いているとしたら、
何のためのPTA活動なのか、わからなくなってしまうではないか!
これはもう、客観的に分析をすればするほど、
興味深いテーマにぶち当たるのではないかと思う。
だから私は、むしろこんな時期だからこそ、
そういった内省的なテーマを設定した研究を見てみたいと思う。
そうだなぁ・・・
歴史の学習で言うと、
応仁の乱はどういう事件だったか?
という研究にも興味はあるが、
応仁の乱のころの食事とはどんなものだったか?
という研究にも興味があるといったところか。
おそらく現在のPTAは、
学校との行事のすり合わせなどで苦労されていると思う。
保護者側の意見を学校側に理解してもらって、
共通認識のもとで決定するといった手順は、
ほとんどのPTAでは踏めていないはずだ。
次年度の選出についても、
立候補者がいなければ、
推薦やくじ引きという方法が取られるとは思うが、
そうなってくるとにわかにPTAの存在意義なんてものが、
話し合いの中心にすわるという展開は、
容易に想像できる。
そんな現実的な日常の問題点を浮き彫りにしていくことが、
実は今のPTAという組織には必要なことなのではないか?
コメント