引き続き8月24日に行われた日本PTA全国研究大会、
DAIGO氏の講演会について。
この講演会をDAIGO氏は質問に答える形で進めていた。
その中の、1人の母親からの質問を・・・。
その母親は言う。
うちの息子は空手をやっているが、
その昇級審査のときも周りを見ながら型をやっている。
自信をもっと持てばいいのに・・・
どうしたら自信を持てるようになりるか?
ちなみに私はとある場所では、
Mr.ネガティブと呼ばれているぐらいなので、
そのせいもあるのかなぁ・・・
自信というものは自然発生的に獲得するもの、
つまり、それまでの経験などによってなんとなく持つもので、
意識的に持つものではないと思っている。
もっというと、根拠のない自信に対してすら、
嫌悪感を持ってしまうぐらい。
だから、こういった母親の発言を聞くと、
自分が子どもの気持ちにもどって、
がっかりすると言うか辟易するというか・・・。
その昇級審査に母親のために合格しようと、
必死にもがいている子どもに憐れみすら感じる。
で、DAIGO氏はそれに対して答える。
自信を持つことによって成功の精度を上昇させるタイプの人は、
全体的な割合から見ても少ないそうで、
特に日本人の場合はそういうタイプは少ないそうだ。
で、ここからが多分、海外の大学の研究論文の内容となるのだが、
ダーツで真ん中に当たるイメージ、
つまり成功するイメージを持って投げる場合よりも、
ダーツがとんでもない方向に飛んでいくイメージ、
つまり超がつくぐらい大失敗するイメージを持って投げるほうが、
成功確率の上昇が高い。
後者の場合は成功が33ポイントも上昇したという。
だから、自分の子どもをよくするために、
自信を持たせようとすることばかりが良い方法ではない・・・
という話の持って行き方だった。
これ、わかる。
Mr.ネガティブにはわかる。
そもそも成功のイメージなんて自分を騙している。
騙しているだけでなく、思考することまで停止してしまう。
できると自信をもつだけでできるなんてことはないわ!
そもそも教師や親が子どもに自信をもたせようとするのは、
できる技能・技量をもっているのに実行に移さないという場合。
つまり、実行させるための手段としての何かにすぎない。
それが、自信を持て!というのは、あまりにもオカルトすぎる。
オカルトは言い過ぎにしても、
大人の発言程度で、自分の意識の持ちようぐらいで、
現実的な不安を拭い去れるようなら世話はない。
そもそも、そこにはリアリティもなければ理論的展開もない。
勢いでなんとかしろ!って言われてるにすぎない。
だったら、失敗したところで大したことはない・・・と、
そう感じれるような精神的な方向転換の方が、
Mr.ネガティブにとっては、建設的で現実的だ。
とまぁ、こんな感じで講演が進んでいくわけだが、
一緒に兵庫に行った全佐久PTA連合会1年目の副会長がポロッという。
これって動画にあげられないんでしょうか?
そうだね・・・私達、全佐久PTA連合会の使命のひとつからね。
情報を得てきてそれを単位PTAなどに広めることは・・・。
さてさて、日本PTA協議会はそのあたり、どう考えているか。
DAIGO氏はおそらく無条件で動画公開をOKすると思うが・・・
果たしてそれを思いつき、実践することができるか?
そもそも、それを前提に交渉していてもおかしくないと思うのだが・・・。
今回、DAIGO氏の講演会でもっとも強く感じたこと。
それは、PTAの仕事に関わっている大人が、
けっこうDAIGO氏のことを知らなかったし、
Youtubeやニコニコ動画での活動のことももちろん知らなかったこと。
初めて聞いて驚きつつ感心していた人が結構多かったわけだ。
まぁ、だから日本PTA協議会は思い切ってDAIGO氏に講演を依頼したのだろうし、
そういういった意味では、実に効果があったと言える。
もう1つ面白い現象としては、
おそらく兵庫県・大阪府の地元の一般PTAの皆さんで、
中高生を連れて参加している人が多かったこと。
きっとDAIGO氏を知っている中高生が親と一緒にきているんだろうと推測する。
つまるところ、大人よりも子どもたちの方がYoutubeを見て、
もうすでにそういった情報や人に触れているというわけだ。
そこを大人たちはもっと実感しなくてはいけない。
ワイドショーと新聞ですべての情報が得られていると思っていると、
大人の方が足元をすくわれるし、
子どもたちがYoutubeなどから誤情報を得てきていたとしても、
それに対応するすべをもたないということにもなる。
とかく大人は自分の知らないものを嫌悪する傾向にある。
これは、古くは悪書追放運動であるマンガバッシング事件がそうであった。
古代中国の焚書坑儒よろしく、
漫画を焚書したところもあったと聞く。
ドラえもんのときもクレヨンしんちゃんのときも、
大人は必ずといっていいほど、教育によくないと文句を言ってきた。
大人のやっていることが間違っているとは言わないが、
あまりにも無学ではそれも嘲笑の肥やしにしかならぬ。
まずは大人が学ぶこと。
というか、大人・子どもに関わりなく人は学ぶこと。
その歩みを止めないことが、
自分の人生を豊かにする上でも、
子どもたちに次世代の場を用意するためにも、
必要なことであると再認識するに至る日本PTA全国研究大会であった。
本日、南佐久体育協会ゲートボール大会来賓祝辞
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