8月23・24日に実施された、
日本PTA協議会主催による全国研究大会兵庫県大会の話。
あまりお金をかけず、
目的地の交通的不便もあって、
私の車で片道6時間ほどのロングドライブ・・・
の、話だけで終わってしまった前回の記事。
今回は、8月23日に行われた第8分科会、
丹波篠山会場の陰山英男氏講演会の内容を・・・。
補足で、カゲ山氏のカゲの字は別字。
演題は「早寝早起き朝ごはん」というもの。
いわゆる生活習慣と子どもの学力についてのお話。
陰山氏は多くの方が聞いたことのあるだろう、
百ます計算などを基軸にした陰山メソッドで有名な方だ。
本人の講演の中にも出てきたが、
学校の雰囲気を改善し、学力向上をさせるた実績が多数。
どちらかというと、
今の教育の主流とは逆で、
本人の言葉をかりると、北朝鮮みたいでキモチ悪いと言われるという。
陰山氏の指導方法の根幹は、
私が思うに集中力の育成であろうと思われる。
百ます計算や音読・暗唱による指導もその一環だ。
脳トレになるかどうかは難しいところだが、
それでも短期記憶や処理能力は向上するように私は思う。
その獲得手段を体験しているというのは、
子どもたちの学びにとって大きな利点だ。
特にこの講演で主張されていたのは、
やっぱり睡眠の重要性。
当然、生活習慣が重要なのはそうだが、
そのリズムの根幹が睡眠にあるということだ。
面白いのは、
スマホはいけない・・・ではなく、
1時間以上は悪影響が出ると言っていること。
同様に、読書とて全面的に良いのではなく、
睡眠時間の確保と絡めて考えると、
2時間以上はよくない影響がでるという。
ちなみに睡眠時間そのものにも言及していて、
8時間以上の睡眠を取ると学力の結果に悪影響がある
ということも付け加えられた。
ようすうるに良いことと悪いことがあるのではなく、
最適な量と質があるということなのだろう。
普通に考えればしごくもっともなことだと思う。
個人的な感想としては、
陰山氏はその陰山メソッドを実践できてうらやましい。
陰山氏が依頼を受けて、
陰山メソッドを実践する状況というのは、
まぁまぁな状況ではなく、
全学級が学級崩壊していたり、
生徒数が異様に少なかったり、
その学校の学力が平均と比べて明らかに低かったり、
そういった危機的だと誰もが思われる状況で、
教育委員会や校長から依頼を受ける。
だから、基本がしっかりしている、
つまり本物のメソッドであれば、
何らかの結果がでるのは当然といえる。
決して、陰山氏が楽をして実績をあげているとは思っていない。
というか、むしろ、
そんな危機的状況を押し付けられることこそ、
苦労なことはないし、
そこで実績をあげていることは尊敬に値する。
つまるところ、陰山メソッドは、
結果が伴っているわけだから、本物なのだろうということだ。
とかく人は、方法論の是非を問うことが多い。
その是非を問うにあたって、
是非の判断基準になるものが何なのかを議論し、決めることは少ない。
陰山氏がパネルディスカッションで語っていた一言が重い。
学校は学力を上げるところ。
学校教育の目的と教育の目的を混同すべきではない。
もちろん異論がある人もいるだろうし、
それはそれでいいと思うが、
文部科学省が出している目的でさえも近年、
学習を行うことで学力を上げることから、
少しずつぶれている気がしてならない。
陰山氏は言う。
最近では、学校で人間教育を、家庭で学力向上をがんばっている。
お互いの教育の場で、なぜ苦手なことをがんばるのか?と。
まさにそのとおりで、
洋食も食べたいというお客様のためにがんばる料亭と、
寿司を食べたいというお客様のためにがんばるレストラン・・・
両方できたら素晴らしいけど、
両方できるなら最初っからやってるって!
料亭は和食の技術を、レストランは洋食の技能をあげることを
おろそかにしては、
それこそ本末転倒という言葉にふさわしい。
さて、私達は保護者だ。
学校ではない。
じゃぁ、学校がどうのこうの言う前に、
私達が何をすべきかについて
今一度、検討し直してみる必要があるのでは?
うちはその点・・・だいじょうぶかなぁ?
南佐久体育協会ゲートボール大会来賓まであと3日
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