7月の全員協議会が行われた。
今回の全員協議会は、
佐久穂町にあるイエナプランを実践する私立の小学校、
大日向小学校の視察が中心。
というわけで、大日向小学校を視察に行ってきた。
大日向小学校が始まって4ヶ月が経とうとしている。
イエナプランという仕組みや考え方は、
ドイツで生まれてオランダで育った教育方法だ。
ザックリ言うと、多学年で構成されるグループによる
教科の枠組みがない教育だと行っていい。
現状の大日向小学校では、
下学年と呼ばれる1~3年生のクラスが2つ。
上学年と呼ばれる4~6年生のクラスが1つで運営されている。
授業内容は・・・
例えば、本を読んで世界の大きなものに興味を持つと、
その大きなものを調べて、
大きさや長さを確認し、
実際に新聞紙で実物大を作成してみて、
その大きさを体感する。
といったようなことをする。
つまり、複合的な学習である。
校長先生に質問する機会を得たので、
まぁ・・・そういう立場でもありますし・・・
質問をしてみた。
そのうちの1つを紹介。
それは、評価をどうするか?ということ。
もちろん、評価はしなければならない。
ましてや文科省の承認を受けた小学校だから、
指導要録を記録し、残さなければならない。
指導要録というのは、まぁなんだ・・・
通知表と似たような学校保存用の評価を記した書類だ。
で、そのあたりはどうなのか?
ということなのだが。
なんでも、子ども自身が評価をしてもらう対象を、
スタッフの中から1人選ぶそうだ。
もちろん担任・・・彼らはチームリーダーと呼ぶが、
それが担当するのは当然ながら、
担任に加えて、子ども自身が指名した学校内の大人を
自分の評価担当にすることができるという。
うむ。
これはなかなかおもしろいシステムだ。
そして同時に教員に負荷のかかるシステムであるといえる。
いずれにせよ、
そういったイエナプランスクールらしさが、
あらゆるところでにじみ出ていると感じた。
ただ、老婆心ながら1つ心配なのが、
教員の高能力が必要とされるものの、
そのあたりの人材確保が果たしてできるだろうか?
ということである。
そもそも授業の構成を作り上げるだけで、
かなりのスキルが必要だと感じる。
そして、私が思うに、
現状ではそこが生命線でアキレス腱でもあると感じる。
まぁ、悲観することはあるまいが、
小学校や中学校の先生が、
能力に応じて、その評価が成されるような、
そういった仕組みが取り入れられる日が、
いつか来ることを私は望んでいる。
本日、7月全員協議会開催
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