正直言おう。
私は読書が苦手だ。
小さい頃も母親に、
漫画でもいいから読んでくれ!
と言われた経験を持つ。
読書らしい経験をしたのは、
高校生のころに司馬遼太郎氏の作品を読みまくった・・・
ほどでもないか・・・ことぐらいだ。
読みまくっただけでなく、
同じ本を数回繰り返して読むという経験をしたのも、
この時期だった。
今、思うには私は読書そのものが得意でなかったのだと。
だから、大人になってからは、
読書よりも積極的に自分に音声入力をしている。
ようするに、アマゾンオーディブルなどの音による情報収集だ。
時間的な融通も、最近では1.5倍速などで対応している。
だから、私はあまり図書館を利用しない。
とは言っても、家族は図書館大好きなので、
一緒にも行くし、本のちら見なんかもする。
ただ、自分で本を借りて読まない・・・だけ?だ。
そんな私だが、「議会だより」の写真撮影のために、
月曜日に図書館に訪れた。
撮影するものは、大日向村満蒙開拓の資料。
で、お願いして撮影させてもらったのがこれ。
1981年に佐久町公民館が発行した「館報さくまち」。
今の佐久穂町は、佐久町と八千穂村からできているが、
それ以前の佐久町は、大日向村を始めとする複数の村が合併してできた。
大日向村は比較的遅い合併となっている。
その、合併する以前の村の広報などを収めている本のようだ。
正直、学術研究に関する図書館の利用というのは、
人生においてほとんどしてこなかったので、
こういった面に触れること自体、
実は初めてともいえる。
こういった経験ができるのも今の立場ならではだと思う。
と同時に、
こういう図書館の機能、過去のことがわかる蔵書についても、
もっともっとその存在を、
小中学校の子どもたちに知ってもらいたいと思った。
今では調べ物といえばインターネット。
私はその恩恵を受けているので、
それを否定する気はさらさらない。
が、
子どもたちがこういった資料にふれ、
ふれた上で、
それが電子化されていないという事実を知った時、
きっと、電子化しなければという思いと、
あえて紙媒体が存在する意義なども理解してくれるだろう。
新しい元号が令和に決まった。
こうして入力してみても変換候補に出てこないが、
あと数日うちには、当然の様に変換候補にでてくるだろう。
この元号に関する動きで、
万葉集の販売が伸びているという。
たしかに、一時的なお祭りムードに眉をひそめる気持ちもわかる。
だが、これを機に、
万葉集を少しでも開いてみる人が、
確かに増えているという事実を私は大切に思う。
これが自分の国や歴史を知ることに繋がるわけだから。
そして、そういう機会というのは、
こういったイベントもそうだが、
意図的に作り出して行くべきだと思う。
だから、佐久穂町としてはその資料などを、
業務として取り扱うだけにとどまらず、
知る機会を提供するという観点で利用してほしい。
そんな機会があったら、
きっと私の3愚息をはじめとする佐久穂の子どもにとって、
豊かな経験になるだろうなぁ。
4月全員協議会まであと3日
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