2月13日、視察研修初日。
朝6:00に佐久穂町を出発して、
千葉県安房郡鋸南町保田小学校に行った。
・・・まぁ普通読めない。
あわぐんきょなんちょうほた・・・
と読む。
古くは、源頼朝が最初に平氏に反旗をひるがえし、
一旦負けたのち、
海を渡って逃げてきた地として知られている。
ここから再び旗揚げして平氏を討ったという。
視察にきたのは、
小学校であって小学校ではない。
小学校の廃校を利用した道の駅だ。
そこはメディアにもちょくちょく紹介されている
小学校風の道の駅で、
一番えらい人も駅長ではなくて、
校長と呼ばれている。
ちなみにここは、
共立プランニングという民間企業が、
鋸南町から委託を受けて運営している。
4年目となるが、
すでに町の補助を0円にして、
町に利益を還元しているという。
まぁ、実にセンセーショナルな実例といえよう。
もちろん、
それは共立プランニングの立場の話であって、
中にテナントとして入っている店舗や、
直売所に出品をしている農家は、
もちろん別の考え方や現実を持っているに違いない。
どこも同じだが、
マージンが取られるのが当たり前で、
その中でそれぞれのテナントや農家が儲かっているか?
といわれれば???なわけだ。
でもまぁ、
いずれにせよ、視察をした中で、
そこの校長・・・つまり駅長から話を説明を受けた中で、
もっとも納得できたのが、
委託をする業者を建設段階から参入させること
という言葉だった。
例えばここは直売所が元体育館なのだが、
レジの設置場所がわからなければ、
コード類を床に埋設できない。
すなわち床を貼れない。
貼ったとしても後で剥がす羽目になるのは、
よくあることらしい。
これは実は自分がずっと主張していることで、
ハードからソフトへの流れはもう時代遅れで、
ソフトからハードを構築すべき時代になったのだ。
つまり、企画あっての、設備投資。
動機があってこその行動ということになる。
これは学習においては当然で、
普通に考えれば、
こと人の行動全てにおいて言えると思っている。
むしろ箱物と言われるハードが、
目的や動機がないままに構築されること自体、
異質なことであると言わねばならない。
今あるありあわせの材料で料理をすること。
それができるということは素晴らしいことだとは思う。
しかし、それは豊富な知識と経験があってこそ。
むしろ、足りない材料を別のもので補おうとした料理ほど、
失敗がちらつくものはない。
仮にそれで万が一、おいしい料理ができたとしても、
それは奇跡の部類に入ることで、
サービスを提供する側がやることではない。
・・・と私は思うわけだ。
今回の保田小学校という道の駅も、
きっと詳細に見ていけばアラはあるに違いないが、
現状ではそれを補ってあまりある成果を上げていると言えよう。
ただ、
それは今の話であって、
状況は刻一刻と変化しているわけだ。
昨日正しかったことが明日正しいとは限らない今の時代、
常に変化をし続けていかねばならないのは言うまでもない。
ある人が言った。
進化するということは変化し続けることだと。
今回の視察研修1日目は、
佐久穂町八千穂高原IC付近に道の駅をつくろうとする、
また、小中学校統合により廃校利用が課題に上がっている、
さらに、東小学校や八千穂高原スキー場の民間譲渡、
駒出池キャンプ場やスクールバスを民間委託している、
そういう状況下の佐久穂町にとっては、
いろいろと考えさせられる1日だった。
ちなみに車に酔いやすい私にとって、
1日の大部分を車に揺られ続けて、
よっちゃいけねぇ!
と思って、ひたすら睡眠していた私が、
ぐでんぐでんなのは内緒。
明日、視察研修2日目
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