3月定例会における私の一般質問の抜粋。
長文ご容赦・・・そりゃいつもか・・・
今回はいつも以上!
こどもセンターの設置目的と役割について確認させてください。
町長 招集挨拶で申し上げたとおりでございます。子育てに対して、社会的に危惧される問題、課題に対して対応する施設として、子どもたちが将来、社会において活躍、貢献できるよう、子ども、保護者、家庭を支援すること。そして、人格、能力形成に大切だと言われている妊娠期から乳幼児期にかけての子育て支援、また、子どもの非認知能力の発達に力を入れたプログラムを検討し、取り組みをしていきたいと考えております。より多くの皆さんが利用し、それぞれの必要に合った利活用ができ、子育てが楽しく思え、そして、その思いが子どもたちのよりよい成長につながることを期待しております。
町長が「ひとづくり・まちづくり・ふるさとづくり」というふうに言っている中で、ひとづくりが最重要だというようなことを、広報さくほで見ました。こどもセンターが町長の言うところの「ひとづくり・まちづくり・ふるさとづくり」に具体的にどのようにかかわってくるか、お話いただければと思います。
町長 より多くの皆さんが利用し、それぞれの必要に合った利活用ができ、子育てが楽しく思えて、そして、その思いが子どもたちのよりよい成長につながること、そのことが子どもたちの心に深く根っこを生やす。私、根っこを生やすという言い方を公約の中で申し上げたんですが、要するに、アイデンティティーの醸成につながるものであると考えております。だから、子育て支援そのものが、私の考えるひとづくりの一つでございます。そして、こどもセンターは、その拠点の一つとなる施設と認識しております。
ということは、現在、その場所で運営をされている児童館、学童以上のものの何か価値とか、役割が担われるというふうに理解しますが、具体的にどのような利用方法を考えていますか。
町長 これは、こどもセンターをつくっていく中で、私の意見はこども課のほうにも申し上げておりますので、こども課長のほうから、後でその辺を深く詳細に説明させます。例えば、私が昔のように、周りに物すごく題材が転がっているという状況では、今ないなと。題材そのものをどこかから持ってこなきゃいけないな。そういう場にしていくのだろうなと。そういう漠然とした言い方です。
こども課長 条例案でもご説明しましたが、こどもセンターはその設置目的にもありますとおり、児童の福祉の向上及び総合的な子育て支援を推進するため、子どもたちが将来、社会において活躍、貢献できるよう、子ども、保護者、家庭を支援するものであります。この目的に向けまして、この施設で行う予定のもの、現時点で整理ついているものでありますが、まず、従来、展開してきました児童館事業、これを引き続き行っていくと、あと、学童クラブの運営、これも引き続き行っていくものであります。また、現在、八千穂福祉センター及び茂来館で開催しております母子保健事業、こちらの健診、予防接種、また、母子手帳交付初め、各種相談事業、あと、子育てランド・あそびの広場が今度、こどもセンターで開催することとなります。そして、新たな事業としましては、子育て相談コンシェルジュ等の配置、その中で子育て相談等の展開をしていきたい。あと、運動遊び、リトミックの開催、母親の就業支援につなぎ、子育ての各種情報提供を展開することを今、考えております。これまで、建設に当たっての経過として、子育て支援のワンストップ化というようなご意見もいただきましたので、できるだけこどもセンターを一番の中心施設としまして、子育て支援のサービスができるように努めてまいりたいと思います。先ほど、町長より申し上げたとおり、より多くの皆さんが利用し、それぞれの必要に合った利活用ができ、子育てが楽しく思え、その思いが子どもたちのよりよい成長につながること、これを期待するものであります。
先ほどの町長のおっしゃった「ひとづくり・まちづくり・ふるさとづくり」ですが、私なりに考えて、ひとづくりの面では教育的側面、家庭の支援、子育て支援。まちづくりの面では、そこの場所が保護者の支援・人の交流の場所になり得るんではないかというふうに思っています。さらに、ふるさとづくりの面でいうと、やはり小さい頃の記憶というのは、遊んだ記憶が多く、今、遊び場がないために、児童福祉法でこのような学童クラブ等を設置しているのだと思いますので、そういう意味では小さいときにこどもセンターで遊んだという記憶がふるさとづくりにおける、いわゆる愛郷心の根幹になり得るのではないかなと思います。確認ですが、今の予定されている運営時間は、月曜日から金曜日が9時から17時、土曜日は9時から13時まで。土曜日に関しては保護者同伴で使用するという形を考えていると、全員協議会でお聞きしましたが、それでよろしいですか。
こども課長 そのとおりで運用する予定であります。
土曜日に保護者同伴という条件をつけた理由について教えてください。
こども課長 土曜日の開設に当たっては、私たち事務局も検討を重ねて迷ったところであります。従来の金曜日まででという話の中から、せっかくいいセンターができるので土曜日も開放しようということになりました。土曜日の利用に当たっては、従来の学童クラブは土曜日開設します。今度、このこどもセンターが土曜日に開設したときに、土曜日の子どもたちの動きがどうなるかということで大変悩みました。そういう中で、やはりそこは線引きを当面して進めましょうと。ただし、兄弟関係のいる保護者や、小さいお子さんがいて母子活動は行きたいけれども小学生は連れて来られないというようなケースをつくっちゃいけないということで、保護者同伴という定義をあえてその中でつけさせていただきました。9時から1時という定義については、試験的にスタートして、利用規模や実態を検証しながら、時間の見直しは今後進めていきたいという考えでおります。
経緯はよくわかりましたが、なぜこのような質問をしたかというと、子どもたちの遊びの場としてのこどもセンターで、保護者同伴が果たして子どもにとっては利用しやすいのかという疑問をもったからです。もうひとつ確認でお聞きします。保護者同伴ということにかかわることですが、土曜日の開催は学童であって、児童館ではないという認識でよろしいですか。つまり、保育としての学童クラブであるならば、学童の登録をしていない子どもたちは保護者が来ないと遊びに来られないと考えてよろしいですか。
こども課長 基本的には、土曜日は開放しない予定で考えていました。そういう中で、先ほど申し上げたとおり、兄弟関係のあるお子さん方が使えるという道を開くという中で、保護者同伴という一つの定義を設けました。従来も土曜日は児童館を開放せず、学童クラブという定義の中で、それ以上の要望やご意見を聞いておりません。過日、児童館・学童クラブを利用してきている保護者の皆様に土曜日の利用についてというアンケートを行いました。絶対数は少ないですけれども、そちらのご意見として、1・2件の方が土曜日も使わせてもらえればありがたいという程度でしたので、土曜日につきましては今後十分検証しながら、御意見も聞きながら、いろいろ改善すべきところは改善していく予定であります。
実は、そのアンケートに答えた数少ない父親の一人なんです。私は、「土曜日は子どもたちが自由に遊べて、むしろ遊び場を提供するだけで管理体制はそんなに厳しくしなくてもよい」という意見を提出させていただきました。小学校、特に低学年が近い学年同士で、学校以外の場所で触れ合うことというのが非常に重要だとは思いますので今後、検証に基づいてご検討いただければと思います。先ほどの、実際に運営する企画等々についてです。先に述べられた以外に、子どもたちに向けた、例えば、小学生に向けた企画等々は、今は考えていらっしゃらないんでしょうか。
こども課長 ただいま申し上げたのは、主にやはり母子中心の活動であります。これは、これまでも何回にわたり、いろいろ外部も方も交えて検討してきた、ワーキンググループ等で検討した結果で、まずそこのところが具体化した内容でございます。あと、小学生に対しての活動ということで、児童館が、いろいろ遊びや行事を支援をしなきゃいけないという定義がございます。今年度ですが、今、厚生員の臨時職員に児童厚生員の研修を受けていただきました。その研修の内容を見ますと、厚生員としてやらなければいけない業務として、子どもたちのそういう活動のお手伝いや企画をしなければなりません。児童館という本来の機能として、児童に対する遊びの支援、今のところ具体化しておりませんが、やはりセンター長、厚生員中心にこども支援係とタイアップしながら検討して、できるだけ早い時期に具体化して、進めていきたいと思っております。
現状、図書館でやっている企画、茂来館で実際やっている企画、あとは地区の育成会でやっている企画・・・。特に地区の育成会の活動は規模が小さくなってきて、その活動が年々縮小していると聞いています。そういう意味では、図書館の活動、茂来館の活動、あとは地区の育成会の活動などを有機的につなげるような仕事は、こどもセンターの役割と考えていいのでしょうか。
こども課長 これまでも図書館、あるいは、茂来館でそれぞれ、子どもたちの活動の支援的なことを展開してきております。やはり、最終的にはこどもセンターで全て集約するようにしたいです。図書館は図書館としての子育て支援がございますし、茂来館も、夏休みの子ども公民館のような公民館事業も行っていただいております。ですが、今後、こどもセンターとしても主体的にやるというふうになるか。これから調整しながら、できるだけ一本化するような形、もしくは、それらの機関が情報と機能を連携して進めるような体制をしっかり築けていければと思っております。
私としては、最終的に一本化するというところまで行けばすばらしいと思います。現実的には、行事が重なったりすることがないように、つなぎ役として、こどもセンターがそういう役割を大きく担ってほしいと思って質問させていただきました。イメージが湧いてきたところでちょっとした疑問があります。やはり今回のこどもセンターの考え方の動きでいくと、小学生が学校に行っている時間は、乳児・母子などの対応を、子どもたちが帰ってくる3時半からから5時までが児童館、そこから学童クラブが7時までという形になっていて、動きの中で、今のところは時間帯がずれているわけです。その動きであれば、入り口が1か所であっても問題は少ないでしょうが、今後の発展性ということで考えると不具合を感じます。こどもセンターの入り口が、現在の児童館・学童クラブの入り口1つである経緯と、今後、業務の拡大に応じて、それらは入り口を2か所以上にするなどの改善は可能であるかどうかをお聞かせください。
こども課長 玄関につきましても、当初、児童館・学童クラブを中央小学校に移設したときに、全体のイメージや機能性から今の玄関を改修した経過がございます。本来の昇降口があったわけですけれども、どうしても配置上、児童館・学童クラブを進めるに当たって管理しにくさがありました。今回、地方創生事業によりまして、こどもセンターということで、従来の昇降口を大規模改修してプレイルームという設定で、一番利用価値が上がるスペースにしました。北校舎は母子保健中心の施設ということになりますけれども、あいているときは広いスペースがありますので、いろいろほかの活動にも使いたいということで、今、考えております。そのような中で、玄関ですが、事務室の都合などの経過がございまして、基本的には今の玄関を通過していただいて、それぞれの目的の合った機能のところに行っていただくということになりました。小学生と母子の皆さんが通路を行き来する中で、危ないじゃないかというようなご意見もいただいております。やはり、児童の皆さんには、ルールを決め守ってもらう体制で解消していきたいと考えています。他にも、ぜひ小学生と交流をさせてくれというご意見もいただいております。将来的には母子と児童を分離するのでなくて、交流ができる、そのようなスペース、あるいは、活動内容、これもおいおい検討していきたいと思います。実際やってみた段階で、どういう状況になるか、やはりこれも検証していく中で、できるだけ交流という目的が達成できる施設であってほしいという思いもありますので、玄関を変えることは、今のところ考えておりません。
こどもセンターの組織的な内容と、ほかの部署との関わりについて御答弁いただければと思います。
こども課長 組織及び管轄部署、児童館、学童等の関係はどうなっているのかということで、具体的な内容ですので、私のほうから説明させていただきます。組織及び管轄部署でありますが、まず、管轄部署としましては、教育委員会、こども課が管轄部署ということになります。組織としましては、こども課子育て支援係のもと、職員体制として、こどもセンター条例及び条例施行規則に基づき、センター長を1名置きます。そして、その下に児童厚生員ということで、従来の児童館よりも厚生員の方をプラス1名の要素で今、予算もお願いしてございます。こちらを常勤としまして、臨時職員でありますが、対応していく状況でございます。あと、機能的なことになりますけれども、これまで進めてきました児童館業務、そして、学童クラブ業務、そして新たに、母子保健業務を展開するものであります。このたびの施設改修によりまして、児童館業務が新たな機能スペースが整備したことによりまして、相談事業、運動遊びリトミックの開催、母親の就業支援のつなぎ、各種情報提供の展開を計画しているというところでありますが、この職員体制と機能をどのように整備していくのかということですけれども、今のこちらの考えとしましては、まず、こどもセンターとして企画運営する他の事業者、そして、個人の活用、NPO、これらも含めまして、まず、センター長が全てを管理します。この中で一番問題になるのが、学童クラブの関係になりますけれども、この学童クラブは目的が保護者の就労支援と放課後児童の保育という状況がありますので、こちらにつきましては学童クラブ運営要綱により、開所時間も御承知のとおりとなります。センター長は全ての長を網羅いたします。その下に支援員があり、現在1日6人体制で佐久穂クラブを運営しております。これに別の支援員がついて学童クラブの子どもたちを支援していきます。当面、ちょっと厚生員と従来のこの支援員とのかかわりは大変難しい状況ですけれども、スタート時期はちょっとそれを分離して、厚生員は、先ほど御説明申し上げた子どもの企画もしてもらうわけですが、スタート時点はすこし子どもと分離をして、母子支援などをしっかり軌道に乗せてもらおうと考えております。これも実際運営していく中での、その利用者の皆さんの御意見を聞きながら、センターの目的がしっかりできるように、体制をつくっていきたいと考えております。
支援員というのは、学童の職員、職員というか対応する人。児童厚生員というのは、今の話でいきますと、乳児や母子の関係の企画、運営、お手伝い、ケア等々をする人というふうでよろしいですか。ちなみに、児童館は支援員ですか。
こども課長 児童館は、児童厚生員の管理する業務となります。学童クラブだけが支援員という状況です。現状では、なかなか線引きが難しくなっています。今後、職員体制の仕分け、分類はしっかりしていきたいと思っております。
その組織的な運営について、幾つか具体的な流れで教えていただきたいのです。例えば、乳児検診を行うということがわかった場合に、健康福祉課とのかかわりの中でどのように乳児検診が実施されるのでしょうか。
こども課長 乳児検診に限らず、母子保健活動、もう健康福祉課の保健係のほうで、年間スケジュールの全て決まっております。北校舎の母子保健スペースを第一優先として年間でストックしております。ですから、あえて申請手続き云々という行為はなく、行政の内部的な連携で十分情報がとれます。新たに決まったような話は、その都度、協議していくことになります。
子どもたちが参加できる企画の立案に関しては、センター長がやると思いますが、そのような場合、センター長から各部署に直接お願いをするようになるのでしょうか。
こども課長 企画のほうは、やはりセンター長、厚生員のほうで立てていただきたいと思います。当然、子育て支援係やこども課もタイアップしていく状況になろうかと思います。外部との折衝ですが、基本的には行政関係であれば、こども課で対応したいと思います。外部もやはり、こども課が表に立ってやるようになるかと思いますが、センター長の権限としまして、任せられるところは任せて、折衝していただくようなことも十分考えられるかと思います。
センター長が広い範囲で権限を持って、有機的にいろいろなところをつなげていくという仕事ができるという土台があることはよくわかりました。今後の運用の状態によっての検討課題となるとは思いますが、学童クラブがしらかばと佐久穂の2カ所があって、しかも児童厚生員と支援員が入り乱れている状態の中で、先ほどの企画をしながら、こどもセンターをこれから担っていくセンター長の下に、児童館や学童クラブを統括する人がどうやら見当たりません。児童館や学童クラブの子どもたちの日常の運営に当たるまとめ役が必要なのではないかなと思うわけですけれども、その辺いかがですか。
こども課長 現在も児童館行事として、児童館長が児童館事業と学童クラブ事業の全てを統括してもらっております。センター長という名称になりますけれども、やはり、センター長として、学童クラブの代表でもあり児童館の代表でもあるという、その二面性を持った中で対応してもらう予定で現在おります。
少し杞憂するのは、通常の業務の延長上で、こどもセンターの長としての新しい業務を実際に運営するときに、余裕がなくなってしまうところです。センター長としてこどもセンターを、よりよいものにしていこうと活動する中で、日常の業務に時間や労力をとられてしまうような状態で、結局、センター長としての業務がなかなかうまくいかないようなことがあるように思います。こどもセンター長に権限が広がっても、時間と労力がないというのでは、本末転倒になりかねないので、そのあたりをよく注視しながら今後に検討していってほしいと思います。
今後のこどもセンターの運営に当たって、町長のひとづくりの一つの拠点として、お話を少し聞いていきたいと思います。まず、児童福祉法に規定されている児童は通常の児童と違いまして、18歳以下ということになっております。ですから、全員協議会で説明を受けたときも、恐らく18歳未満までが対象であるという話を聞きました。現状では、マイナス1歳から小学生までが対象ということになります。今後、中学生や高校生に対して、こどもセンターをどのように活用しようと考えていらっしゃいますか。
こども課長 こどもセンターにつきましては、ロードマップとして、まず第1フェーズとして母子活動をしっかりと事業化することを考えています。その後、第2フェーズとして、ここに小学生・中学生に学びの要素を追加していきます。高校生の場合は、海瀬駅が駅舎ありませんので、子どもたちの送迎の駐車場機能や待機する場所として、何かうまく使えればいいかなという思いもあります。今後の展開になりますけれども、まだ2階のスペースもあいております。すぐにというわけにはいきませんが、将来的にはやはり、児童福祉法に基づく18歳未満という定義の中での、児童生徒・高校生の利用できる場、活躍できる場というものを、今後十分検討していきたいと思います。
大変安心いたしました。私としては、待ち合わせ場所になり得るような自習室などや、中学生が勉強できる場とかがあれば、その機能が少しずつ拡大化していくのではないかなと思っていました。今、第1段階ですけれども、第2段階で学びというフェーズがあるということであれば、それを期待しながら待っていきたいと思います。私としても、その動きに極力協力しながらいきたいと思います。実は2017年2月14日、通称教育機会確保法が施行されるようになりました。その第13条に、学校以外の場で、多様で適切な学習活動の重要性、あとは、この法律で一番重要なのは、学校に行きたくない、行かないという子どもたちに対して、「無理して行かなくてもいいんだよ。休養は大事なんだよ」というのを認める法律ができました。そうすると、今後、佐久穂町では、小・中学校が1校しかありませんので、そこに適応できなかった場合の教育の確保について、考えていかなくてはいけません。しかしながら、実際これを町がやるべきかという話をすると、やはりその業務を行うことは、人の面でも、お金の面でも、あと、公としての制約がある面でも難しいかと思います。町長がずっとおっしゃっている民間の力を借りる。民間の力というと企業みたいな感じがするので、住民の力を借りるというふうに、あえて私が言いかえますが、その住民の力を借りていかなければならないわけです。また、小学校・中学校に行った保護者の方の住民の力を借りるという意味でも、こどもセンターの一部分をワーキングスペースなどに利用することも、ひとつの子育て支援であり、教育確保法に該当するような子どもたちの支援にもなると思うわけです。そういう発想、もしくは、そういう展開は今後、イメージの中におありでしょうか。
町長 まず、こどもセンターの2階についてですが、これは、これから検討していくべきことで、シェアスペースとか、あるいはフリースクールに限定するものではないと考えています。そもそも、フリースクールがああいう場にあったときに、子どもたちは通いやすいのかどうか。そういうことも考えていかなくてはいけないのではないか。あるいは、あのそばには陽だまりの家があるので、その障害者・障害児に向けてのスペースでも、それは障害の持つ保護者の皆様から見ると、そういうのがあってもいいのではないか。いろんな考え方があると思うので、それは、まずは、今のこどもセンターを有効なものに、有意義なものにした上で、その中で考えていくべきものだと考えます。ただ、こういった公共施設は、あくまでも有機的に結びつかなきゃいけなくて、それが大切だと思うのです。だから、本当に悩んでいる保護者の皆さんが、こどもセンターに行くとは限らない。庁舎に来る場合もある。それは自由であるべきで、その選択の自由をつくることは大切という考えです。
全く同様に思います。選択の自由が大事だというのは、全くその通りで、しかし、選択肢がない町になっていやしないかというのが現状、一番の問題点だと思います。例えば、フリースクールじゃなくても、学習活動ができるような、塾のような施設が入っていて、そこに通ってくるお母さんが子どもの相談をするはよくあることで、その中でその相談をつなぐ人たちがいれば、有機的に、かつ、それこそ町の相談できる人につなぐことも可能でしょうし、こどもセンター長につなぐことも可能でしょう。そういう可能性から考えて、こどもセンターという場を、住民へ提供し活用してもらうようなワーキングスペースの設置などは、今後、こどもセンターの広がりを大きくしていくものであると私は考えております。将来的な話ですけれども、こどもセンターを包括的な業務委託をする考えがあるかをお聞かせください。
町長 現在は包括的業務委託の前の段階ですよね。そもそも、こどもセンターを有意義な施設とするにはどうしたらいいかを盛んに今、議論して、実践する時期だと考えております。もう種はまかれたので、それを育てる過程の中で、これは民に委託すべきもの、包括委託の中に含めるもの、そういうふうに考えられるかどうかというところだと思います。
今、町長が、まずは強い意思でこどもセンターを運用していくとおっしゃいました。こどもセンターを、町の拠点として考えているということが明確に表現されたと思いますので、それが一番重要だと思います。住民の力を借りることが重要になってくる時代でありますので、その中で、町が支える形で、住民の活動の活性化、子どもの活性化、教育の振興、子育て支援等々が有機的に結合する場所としてのこどもセンターであることを、私どもは期待します。ぜひ、こどもセンターが新しい箱物程度の認識で終わらないように、住民も町側も一緒になって、子どもたちの、将来の子どもたちのために、価値あるものにしていきたいと思います。
以上・・・。
改めて思うのは一般質問そのものの意義。
行政側に対して質問をすることで、
町政に影響を与えることができるのか?
とても悩ましいことだ。
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